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日本製防寒着「褞袍(どてら)綿入れ半纏(はんてん)ちゃんちゃんこ」で節電節約

どてら 丹前 日本製 ファッション・靴・アクセサリー
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私は寒がりなので、少しでも気温が下がり始めると押し入れの中からお気に入りの「どてら」や「ちゃんちゃんこ」を引っ張り出します。これらの「綿入れ」さえあれば、気温がかなり低くなるまでは暖房器具不要でいけます。というわけで、私の愛用している日本のガウン「綿入れ半纏(はんてん)褞袍(どてら)」をご紹介します。

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半纏、半天、はんてん、褞袍、どてら、丹前

今回ご紹介しようと文章を書き始めた瞬間、名称に悩みました。というのも、様々な呼び名があるからです。私が知っている名称だけでも「綿入れ」「半天」「どてら」などなど。

どれも同じなんでしょうか?それとも違いがあるのでしょうか?かなり気になってしまったので、少し調べました。

半纏(はんてん)とは

まずは「半纏(はんてん)」を手元の電子辞書で調べました。

半天とも書く。和服の一種で、労務用と防寒用がある。普通の羽織と異なる点は、襟返しがなくて黒繻子や黒八丈などの掛襟をすることと、前結びの紐がないこと。袖は筒袖かもじり袖で、長さは腰丈。防寒用は綿入れで、子供を背負って上から着るねんねこ半天、子供物の亀の子半天などもある。職人などは、長半天や印半天など、主として木綿仕立てで、屋号や組名、組印が染めてあるものを、盆や正月に親方から与えられる。(ブリタニカ国際大百科事典より)

広辞苑には「1)羽織に似るが襠(まち)も襟の折返しもなく、胸紐も付けない衣服。ねんねこ半纏の類。2)印(しるし)半纏の略。」と記載されていました。

褞袍(どてら)とは

こちらも電子辞書でチェック。

丹前(たんぜん)ともいう。防寒用に綿を入れた長着。広袖のゆったりしたものが江戸時代の暑気から流行。明治・大正期には長着の上に重ねて着たり、羽織ったりが、現在は部屋着として用いられる事が多い。表地は銘仙(めいせん)や八端(はったん)などの縞柄、裏地は紺の木綿などを用いる(ブリタニカ国際大百科事典より)

広辞苑には「普通の着物よりやや長く大きく仕立て、綿を入れた広袖の着物。防寒用・寝具用。丹前(たんぜん)。」と記載されていました。

丹前(たんぜん)とは

調べているうちに「丹前(たんぜん)」という名称が出てきました。忘れていましたが確かにこれも聞いた事があります。

1.初期歌舞伎の演技術の一つ。江戸時代期に流行した湯女(ゆな)の居る風呂屋のうち、神田の掘丹後守屋敷前にあった丹前風呂へ火曜男たちの伊達な風俗を取り入れたとも、湯女の勝山の風姿をまねたとも言う。明暦〜万治期(1655~561年)頃に行われ、元禄期(1688〜1704)頃には舞踊化されて種々の丹前物を生んでいる。

2.丹前合方(たんぜんあいかた)。日本音楽用語。丹前振りに合わせて演奏する合方。

3.丹前節。丹前節。承応〜寛文期(1652~1673)の流行歌。歌詞も曲節も伝わらない。(ブリタニカ国際大百科事典より)

続いて広辞苑での説明です。

1.厚く綿を入れた広袖風のもので、衣服の上におおうもの。「丹前風」から起こるという。江戸に始まり京阪に流行した。主として京阪での名称。江戸で「どてら」と賞するもの。

2.雪駄(せった)の鼻緒の一種。丹前風の人の用いたもの。

3.歌舞伎の特殊演技の一つ。丹前風から舞踊化された特殊な手の振り方と足の踏み方。丹前六法。丹前振。

4.歌舞伎舞踊の丹前振に用いる三味線入れの合方。丹前合方。

5.丹前風*の略。

6.丹前節の略。

*丹前風とは
江戸初期に流行した誘客や侠客などのはでな風俗。広袖の羽織をゆったり着るなど独特のものがあった。丹前風呂の湯女(勝山)に始まるともいう。丹前姿。好色一代男(1)「そもそも丹前風と申すは、江戸にて丹後殿前に風呂ありし時、勝山といへる女すぐれて情けふかく」(広辞苑より)

なるほど、「丹前(たんぜん)」は関西方面の名称だったのですね。でもこの名称で調べるといよいよ意味が広大なものになってしまいました。でもとても興味深いです。

湯女から大出世した勝山大夫

少し脱線しますが、吉原の大夫で有名な勝山(かつやま)が出て来たので少し触れておきます。

江戸時代、垢擦りや背中を流すなど、銭湯でのお仕事をする女性達を「湯女(ゆな)」と呼んでいました。しかし一部の女性達が売春行為を行っていたので現代のヘルス嬢みたいなものだとも言われています。

勿論、売春行為をしていた湯女たちは「公娼」ではなく、あくまでも「私娼」なので、たびたび幕府による取り締まりの対象とされていたそうです。捕まった湯女たちは大抵局店などの遊女として働かされる罰を受けましたが、人気のあった勝山(かつやま)は吉原に入れられた後に最高位である「大夫」にまで上り詰めたそうです。そんな勝山は立ち居振る舞い、知性等から武家出身ではないかという説もありますが、彼女の出生についての情報は未だ見つかっていません。

そんな勝山の居るお店が「丹前(たんぜん)」と呼ばれ、そこに通う男性たちのファッションを「丹前風」と呼んでいたという説は初めて知りました。そこで「勝山(かつやま)」について更に調べてみたら、勝山が着ていた物を「丹前」と呼ぶ説もあるようです。現代にまで伝わる「勝山髷」を作ったと言われるファッションリーダーだった女性ですから、「勝山が着てたから説」もかなり有力な気がします。実際はどうなんでしょうね?

「はんてん」と「どてら」の違い

さて、調べてぼんやりと理解したことは、半纏(半天)は基本的に紐がないものだということです。確かに、背中に屋号が染め抜いてあるタイプの半纏に紐がついている記憶がありません。時代劇「暴れん坊将軍」に登場してくる火消しのめ組の人達の半纏に紐がついている記憶もありません。しかし、防寒用に関してはその限りではないようです。

というのも、ネット上で半纏画像を色々見てまわりましたが、私が画像を直接見た「綿入り半纏(はんてん)」と記載されて売られているものは全て、同じ布である共布の紐がついていたからです。確かに寒さ対策の半纏ですから、前を紐で結べないと風が入って寒いでしょうから紐は必要でしょう。

というわけで、半纏(半天/はんてん)とだけ記載するときは、褞袍(どてら)とは違うと考えるべきという結論に達しました。ただし、「綿入り半纏」と記載されている場合は、どてらと同義と考えて良さそうです。どちらも中に綿が入れられた防寒具に違いはないので。

綿入れとは

続いて「綿入れ」についての解説です。

裏地を付け、中に綿を入れた防寒用の衣類。古くから着用されていたが、奈良・平安時代の綿入れは絹綿が使われた。木綿が輸入されてから綿布と木綿綿が普及し、江戸時代末期には布子と称し、庶民に広く着用された。明治以後、製綿、紡績、紡織の機械化に伴い綿入れの衣服は更に一般化した。しかし洋装化が進み、傍観保温の手段が多様化するについれて、綿入れの需要が漸減している(ブリタニカ国際大百科事典より)

広辞苑には「1)ふとんなどに綿をいれること。2)裏をつけて中に綿を入れた防寒用の衣服。<季語:冬>「綿入れ羽織」と記載されていました。

半纏にしても綿を入れて防寒性を高めたら「綿入れ半纏」。どてらは「綿を入れた長着」関西風呼び名である丹前もしかり。ならば「綿入れ」で統一して呼んでも決して間違いではありませんよね。

どれも「綿」が入って温かいものなので。というわけで、自分の着ている物をどの呼び名にするかはお好みで良いのではないでしょうか。私はどてらと呼ぶ事が多かったので「どてら」で行こうと思います。

ちゃんちゃんことは

ちゃんちゃんこだけは私でも見た目でわかります。袖がないからです。ちなみに広辞苑によると「(子供用の)袖無し羽織。多く綿入れで防寒用。そでなし。」と記載されていました。

通販のお店等では「袖無し綿入り半纏」と書かれており、これも「綿入れ」と呼んでも差し支えはなさそうです。もちろん「袖の無い」綿入れで。

愛用の綿入れたち

夏から秋へ変わる時期の急激な温度変化には衣服による体温調節が一番簡単です。というわけで、「どてら」と「袖無し半纏」を風通しさせました。

日本製の袖無し半纏

現在、袖無し半纏は活躍中です。私と母の「袖無し半纏(ちゃんちゃんこ)」はお揃いです。

日本製 ちゃんちゃんこ 袖無し半纏

日本製です。家事をする時にはこれがとってもいいのです。袖が長いと洗い物の際に脱がないといけませんし、火を使う時に長い袖は引火の危険があるので。

日本製 ちゃんちゃんこ 袖無し半纏

ところで今回、半袖タイプの半纏を見つけてしまいました。肩が寒い時があるんですよねえ。これも欲しいかも。でも流石に三種類の綿入れは・・・・多すぎか。ううむ。

肩まで暖かくなくていい人は同じもの。

肩も暖かい袖なし半纏。いいなあ、ボロボロになったらこれに買い換えよう。

日本製のどてら

愛用のどてら、赤い方が私ので紫の方が母のものです。本格的に寒い時期になるとこれを着てこたつに入っています。背中の寒さも感じません。余程寒くならない限りはエアコンやストーブも不要です。これほどエコな防寒着もないでしょう。日本人なら皆これを着用してほしいし、世界に広まれば良いのにと思うほどです。まあこたつはダメ人間製造機でもありますがw

どてら 丹前 日本製

日本製です。ちょっとピンぼけてますね。ごめんなさい><

どてら 丹前 日本製

綿入れを買う時に注意すべきこと

最近はかなり安い綿入れも売られていますが、買う前に注意が必要です。というのも、中に詰められている素材によっては温かさに違いがあるからです。

ポリエステル100%の詰め物のどてらは、軽くて肩こりとは無縁そうですが、寒がりな人には向いていないでしょう。実際、着させてもらった時にあまり温かくなかった。ただし、暑がりな方や風を防げたら良い、少し温かければ良いような方には十分でしょう。

一方とても寒がりで、更に電気代を節約したい、エコな方がいいという方は、詰め物が綿100%のもの、綿100%に近い割合のどてらを選ぶと良いでしょう。少しでも気温が高いと汗をかいてしまうレベルでぬくぬくです。

以前、親戚のおばあちゃんに綿のたっぷり入ったどてらを贈ったのですが、温かいととても喜んでもらえました。敬老の日やちょっとした贈り物にも良いと思います。

日本製の半纏

日本の伝統的な防寒具に注目が集まっているようで、色んなタイプの日本製のどてらが出ていますので紹介しておきます。

綿入れは時折肩こりを感じることがあります。しかし羽毛のはんてんならそれも軽減しそうです。軽くて温かいと口コミも悪くありません。

男性向けデニムの半纏です。どてらっぽいのが嫌な人に良さそうです。

お子様用もあります。

最後にひとこと

暖房代を少しでも減らすために、日本古来の有能な防寒着を活用しましょう。

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