気になるファッション番組|Dlifeの「ティム・ガンのファッションチェック」

吉本タレントの居並ぶバラエティやワンパターンのひな壇タレントにうんざりしていた頃にDlifeで放送された「ティム・ガンのファッションチェック」は私に取っては新鮮で面白い番組でした。今年で開局5周年というDlifeさん、ぜひ再放送してください!

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救世主とも思える無料BS放送「Dlife」

そんなわけで、無害かつ面白い海外ドラマ目白押しの無料BS放送Dlifeがお気に入りです。ちなみに見ている作品は「コールドケース迷宮事件簿」「グレイズアナトミー」「BONES -骨は語る-」「クリミナルマインド」等々。録画しておいたものを夕食後にゆっくり見たり、お昼の空いた時間に見たりとすっかり生活の一部になっています。

そんな「Dlife」さんはバラエティも放送しています。「ナイジェルのクッキングレシピ」「お母さん交換 家族改造計画」や「子育てリアリティ 出張しつけ相談」など種類も色々。ちなみに「子育てリアリティ 出張しつけ相談」は以前日本テレビの「世界まる見え!テレビ特捜部」で紹介されてた番組だと思います。記憶にありました。言う事を聞かない子供になってしまった子供を再度教育するにはどうしたら良いか、など子育て中の方には勉強にもなりそうな内容です。
他に、ファッション系の番組もあります。ちょっと大げさな感じがして笑ってしまう事もあるのですが「ザ・ファッションショー 若きデザイナーたちのバトル」。「アグリーベティ」を見た事のある方ならイメージしやすいと思いますが、ウィルミナみたいな人(笑)が「あなたの洋服は最低。」とか言い放ってます(笑)

で、先週くらいから予告が流れている新番組が気になっています。それは6/1710:00スタートから放送が始まるという「ティム・ガンのファッションチェック」。

ナレーション内容が上手いんですよ。番組を見たくなる見事な作りです。

以下告知CM内容一部抜粋

NA:ファッション界のカリスマが、悩める女性を大改造!

ティム「みんなをあっと言わせるくらい、素敵に変身させてみせる。」

NA:ファッションセンスは生まれ持った才能?

ティム「ちがーう!」「女性のワードローブには10の必須アイテムがあれば十分だと考えてるんだ。」

NA:ファッションの常識が変わる魔法の30分。ティム・ガンのファッションチェック。6/17朝10時スタート。

10の必須アイテムって何ですか!?

「ティム・ガンのファッションチェック」の番宣ナレーションを聞いて以来、その「10のワードローブ」が気になって仕方ありません(笑)

だって私も「悩める女性」の一人。ファッションセンスの無さに日々嘆いています。それでも可愛い格好、かっこいい格好をしたい。とは言え、そんなに沢山の洋服をとっかえひっかえ出来るほど持っていませんし、購入もできません。なのにティムさんたら「10のワードローブ」があれば十分って、本当ですか!?すっかりやられています。情けないほどにテレビに操られていますね。それは自覚しています。でも自覚してるからいいじゃないかと開き直っています(笑)

とまあそんなこんなでこの番組が気になって仕方ない。ファッション界のカリスマだというティム・ガンさん自体知らないのに(笑)しかも外国のバラエティなので日本人に当てはまるかどうか判らないにも関わらず。でも気になるので見ます。面白いといいなあ。

ティム・ガンという名前を知って5年経った今

ここからは2017年になっての追記です。

こちらの番組を放送し、終わってからかれこれ5年も経っています。「Dlife」さんは今年で開局5周年記念とプレゼントや特別企画の目白押しです。見たいドラマなどの投票もあるそうで、結果が楽しみです。

私はよく行く図書館で「人生をあきらめないための18の方法 ティム・ガンのゴールデンルール」という彼の著作と出会いました。番組放送当時は彼の言動やファッションについての意見に頷いたり、笑ったりして楽しませてもらいました。とても勉強になったのものです。しかし放送が終わると当然忘却の彼方へ。

でも5年経った今出会ったの事には何らかの意味があるのかもしれないと感じたので、私は普段手に取る事すらしないジャンルであるティムの本を借りて読みました。そして今思っている事は「5周年記念としてこの番組を是非再放送をして欲しい」ということです。海外ドラマも良いのですが、面白かったんですもの。ダメかなあ。

人生をあきらめないための18の方法 ティム・ガンのゴールデンルール

私の独断と偏見に満ちたファッション業界のイメージは「虚飾と虚言」です。ですから、彼に対してのイメージもそれに基づいていました。それこそ「洋服は全てオーダーメイド」「毎日パーティ三昧」というステレオなイメージです。しかし本に書かれている事が多少の強調などがあるにせよ一言一句真実ならば、私は彼に対して「勝手に決めつけて」ごめんなさいでしたと言いたい。この本にはそれくらい赤裸々にご自分の人生の経験を書かれていました。

どもりと自殺未遂の過去

私は当然件の番組でしか彼を見た事がありません。故にまさか彼が「どもり」の悩みを持ち、十代の頃には友人もおらず、孤独でそれから逃れるために自殺未遂を犯していたと知って大変驚きました。

私が17歳のときでした。私は自殺未遂をしました。私は、新た寄宿学校に転入したばかりでした(私は何学期かの間に1ダースほどの学校を転々としていました)。私はひどいどもりだったのです。友だちは誰もいませんでした。私は信じられないほど孤独で、鬱でした。もう、すべてを終わりにしたかったのです。ミルフォード・アカデミーの寄宿舎で、私は大量の薬を飲み、死ぬために横たわりました。平安な諦めの境地にいました。(Rulu 15 「助けが欲しいときは、素直に言おう」P259より)

あれほど楽しげにファッションの話をする彼からは想像できないことでした。でもこんな過去があるにも関わらず、現在は前向きに楽しんで生きていらっしゃる。素敵ですね。

元は彫刻家

てっきり最初からファッション業界に居たのだと思っていましたが違いました。

当時、私は経済的に苦しい彫刻家で、ワシントンの建築会社のために模型を作って生計を立てていました。楽しい仕事でしたがあまり実入りはよくありませんでした。ひとつの模型を作るのに膨大な時間がかかるからです。時給で言うと1ドルでした。(P23「Rulu 1 形にしよう!」P23より)

子供の頃はロゴにハマっていたという事ですから「物を作る」事を当然人生においても求めたのでしょう。芸術の一ジャンルである「彫刻」というのはまさにティムさんが選ぶに相応しいものだったのかな。でも生活をして行くには稼がないといけません。時給1ドルでは流石に厳しかったでしょう。まあそれでも楽しいから続けられる側面はありますが。(ある意味日本のアニメーターみたいな感覚かもしれませんね。決して良い労働環境ではありませんが)

彫刻家から教育家へ

一人で読書をすることを好み、レゴを愛する孤独な青年はコーコラン・スクール・オブ・アート・アンド・デザイン(現コーコラン・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン)を卒業後、彫刻家になっていました。しかし先述したように金銭的には苦しい状況です。そんな時、彼の敬愛する恩師ロナ・スレイド先生に母校で行われる高校生向けのサマーコース補助教員として呼ばれ、それをきっかけに教育界へ脚を踏み入れたそうです。

敬愛する恩師の傍でその補助とは言え、教育活動に関わり、彼はとても楽しくやりがいを感じたようです。そしてその結果、サマーコース終了後も留任の話が出て、金銭的にも良いことから彼は飛びつきました。しかし、留任後は補助教員としてだけではなく、常勤で3Dデザインコースの授業もまかされることになっていたのです。

この辺りで私は「うわああ」っとなりました。彼はひどいどもり癖のある人だと書かれていました。そんな彼が先生に?いや無理じゃないかと。そしてその危惧は当然彼自身も持ったのです。その彼の想像がおかしいのです。

しかし開講日が近付くにつれ、怖くなってきました。ロナなしでどうやって授業をうまく進める事ができるのだろう?小学生のときのようにからかわれるのでは?紙つぶてを投げつけられたり、罵られるかもしれない。縛られ、窓から駐車場に向かって放り投げられたらどうしよう?考えれば考えるほど最悪のシナリオが思い浮かび、恐怖で口も聞けず、身体も硬直してしまいました。(Rulu 1 「形にしよう!」P24より)

いくらなんでも窓から駐車場に投げられたら死ぬだろwと爆笑しました。が、どもり癖があれば話は別です。そりゃ怖いだろうなあと同情しました。

そんな彼に対する恩師の言葉が、この本を読んで最初にあったときめきでした。

その病気のことなら知ってるわ。死ぬか治るかのどちらかね。私は治ると思う(Rulu 1 「形にしよう!」P25より)

心に残る言葉は端的で率直なのもの殆どだと思っています。「死ぬか治るか」なんてまたキツいと思いますが、「私は治ると思う」って続くのです。何て前向きなアドバイスなんでしょう。

テレビドラマだったか映画だったのか詳しい記憶は失念しましたが、忙しい人を前に「ねえ私、両手が空いてるんだけど」と両の手を差し出して手伝いを申し出る台詞が今も心に残っています。「手伝おうか?」より素敵です。こういうセンスの良い言葉を言えるようになりたいなあと常日頃思うのですが、現実にはなかなか難しい。

で、その後ですが、彼は紙つぶてをぶつけられることもなく、窓から放り投げられる事もなくw1年間教師を続けました。教師となり、一定の収入を得られるようになってからは実家からも出られ、新しいアパートで新しい友人とも出会い、全てがうまくいったそうです。ただ教師の道を選ぶゆえに、画家の友人と共有していたアトリエを手放し、彫刻からは離れたそうです。長年やってきた彫刻から離れるのは寂しかったでしょう。でも教育も「人を造る」という物作りのようなものでやりがいを感じたそうです。だからすっぱりと彫刻をやめられたのでしょう。

人前で話す教師になるなんて、彼の人生の予測には全くなかったでしょう。でも新しい事にチャレンジする事で得られた事も多い。そういうことがあることを私も知っています。ただ私はもうアラフォーで今更何か新しい事に挑戦なんて出来ないよなあと思いましたが、閉塞感を感じがちな今、唯一楽しく感じる読書をもっとして、何かにやってみたい事に出会えたら良いなと思えました。

モンスター達との戦い

教育業界に入り、彼は様々なモンスター達と出会い、彼らと戦っていました。全てに勝てたってことはきっとないでしょうが、彼の戦い方は実に的確だと感じました。今の日本の教育関係者も一読すると良いのではないでしょうか。例えばこんなエピソードがありました。

才能ある学生が特権意識を抱いてしまうのは、教師にも責任があります。あまいに多くの教師が学生に過保護に接するので、学生は自分の行いがどのような結果を招くか、きちんと考える力を身につけられないのです。(Rulu 2 「誰もあなたの”借り”はない」P38より)

どこの国でも同じなんだなあと思う話です。取り上げられているのは「授業にも出ない、提出物も出さない。でも出せば素晴らしい物を出す」という学生でした。そんな学生の成績をどうするかで悩んだ教師がティムに相談したのです。ティムは出席しない、提出しないじゃ「F」にするべきと答えますが、相談してきた教師は「でもいい子なんです」なんて寝とぼけた事を言うのです。そこで彼は学生に取引をするようにアドバイスしました。

「本来なら落第ですがひとつ取引を提案しましょう。その学生にはFをつけてください。学生が自ら成績の見直しを求め。これまでに出さなかった提出物を出して来たら、Dに上げることを許可しましょう。ただし、自分で成績の見直しを求め、提出物をきちんと出すことが条件ですよ」(Rulu 2 「誰もあなたに借りはない」P39〜P38より)

女性教師はそれを実行しました。が、学生は結局何もせず、Fのまま。予想通りでした。恐らく落第になったのでしょうね。でもこれで良いのだと思います。彼か彼女か不明ですが、才能があったかもしれませんが、ファッション業界への情熱を持っていない人だったのだと思います。

ここでの彼の言葉が刺さりました。

人は自らの行いを通して周囲にメッセージを伝えています。(Rulu 2 「誰もあなたに借りはない」P39より)

他人の目ばかりを気にするのはよくない。と私は普段思っています。それは「気にし過ぎる自分」を知っているからです。でも全てにおいて気にしすぎているわけじゃない。日常生活での言動、振る舞い、行動にもっと気をつけようと思います。

プロジェクト・ランウェイ

ティムガンが有名になるきっかけになった番組が「プロジェクトランウェイ」です。この番組は当時としては初の試みであった「ファッション業界」へスポットライトを当てたものでした。残念ながら私はそれほど「ファッション」に対して興味をもっていないせいで、この番組はちらっとしか見た事はありません。しかし今は見なかった事を後悔しています。必死に自分のデザインを造る彼らを見て学べるところが沢山あったでしょうから。

話を戻します。この番組は、厳しいオーディションをクリアした無名のデザイナー達が登場し、競わせて優勝を目指し、優勝すればブランド立ち上げの資金としての賞金や有名どころのデザイナーからのアドバイスを受けられる・・・という構成になっています。ちなみに優勝は、3人まで絞られたデザイナー達が各々のコレクションをニューヨークで行われるファッションウィークへ出し、その結果によって決まります。

しかし当時はこの番組の企画段階では、批判的、否定的なものが多く、ティム自身ですら「ファッション業界の現実?実に嫌な感じだ。いったい誰が私に連絡しろだなんて言ったんだ?私を敵だと思っている人たちじゃないのか・・・?(Rulu 16 「リスクをとろう!安全なやり方は決して安全ではない」P268より)」と懐疑的でした。しかしその後彼は「ファッション業界へ興味が有り、本当のファッションデザイナーと一緒に仕事をしたい」というスタッフ達と直接会い、一緒に良い番組を作りたいと思ったそうです。ただこの時点でティムがコンサルタントになることを了承していませんでした。まずはテストされたそうです。

そのテストとは「ウェディングドレスを2日でデザインしてと言われたらあなたはどう思うか?」という質問への答えでした。ティム・ガンはその質問内容に「そりゃ・・・デザイナーたちは2日でデザインして仕上げるしかないでしょうね。(Rulu 16 「リスクをとろう!安全なやり方は決して安全ではない」P269より)」と答えました。この答えについて私は「そりゃそうだよな」と思ったのですが、ファッション業界の通例ではありえなかった。というのも今まで質問した人たちは「2日では無理だ」という内容の回答ばかりだったそうです。ただその回答も一つの正しいものでしょう。より素晴らしいウェディングドレスを提供するためには2日では無理なのは間違いない。でも2日しかないならその時間で作るしかない。

「2日でも仕上げるしかない」というのは、彼の教員生活で培われた様々な経験や知識ならば当然のごとく導き出せるものでしょう。先述したように学校では「提出物」があります。期限があります。その中でやらなくてはいけないことがある。物事にはルールが有り、それに従うしかない。しかし嫌な言い方ですが、ファッション業界のお偉方はそのルールをねじ曲げられる、ねじ曲げるだけの力のある人たちも多いのでしょう。そう言う意味でティムは異質な存在だったのではないでしょうか。(良い意味で)そしてそんな彼だから番組制作スタッフ達から一緒に仕事をしようという連絡を貰えたのは間違いない。そして彼らが共に製作した番組は大成功して現在も続いているようです(2016年のファイナリストの記事がありました)

スピンオフ番組「ティム・ガンのファッションチェック」

「プロジェクト・ランウェイ」が大成功し、ティムは有名人になりました。そしてその人気からスピンオフ番組まで作られました。それが「ティム・ガンのファッションチェック」でした。

この番組はしっかり拝見しました。そしてとても勉強になっており、今現在の私にとっての「洋服選び」の指針の一つです。ただ「10のアイテム」が全てそろっていません(笑)というのもこのルールに沿って自分にぴったりなアイテムを見つけて購入するにはそれなりの資金が必要ですし、そこまで自分にぴったりなアイテムを発見するのは簡単ではないからです。

10のワードローブとは

散々取り上げておきながらその「10のワードローブ」を記載していないことに気がついたので記録しておきます。

  1. ベーシックな黒のワンピース
  2. トレンチコート
  3. クラシックなドレスパンツ
  4. スカート
  5. ブレザー
  6. クラシックな白いシャツ
  7. ワンピース
  8. カシミアのセーター
  9. ジーンズ
  10. リラックス・ウェア(洗練されているもの)

以上がティムの主張する10の必須アイテムです。正直、持っています。ただ問題は「本当に自分にぴったり合っているか」「洗練されているか」どうかです。これを考え始めると迷宮入りです。っていうか「あれ持ってないんじゃ・・」という答えに行き着きます。

例えば一つ目のベーシックな黒のワンピースですが「自分の体型にあっているか?」「総丈は自分を美しく見せる丈になっているか?」などと考えるとかなりハードルが高くなってしまうのです。黒のワンピースは持っています。しかも複数。でも殆どがロングです。脚を美しく見せてくれる丈かどうかなんて考えた事もないのです。でも脚を出しても美しく見せてくれる丈があるのです。その詳細などは番組を見ればティムが丁寧に説明してくれていました。

この番組は2008年に2ndシーズンまで制作され放送されていました。今はもう製作していないんですよね。でもそれはきっと問題のあるプロデューサーのせいじゃないかと思われる記述が著書にありました。

かつて出会った中で最悪のボスと言えば、テレビ番組「ティム・ガンのファッションチェック」のプロデューサーのひとりです。自分がその場を仕切っていることを周囲に誇示したい彼は、強引にみんなを自分に従わせていました。(Rulu 4 「権力に頼ると、権力に溺れるはめになる」P71より)

このプロデューサーは私も読んでいて「うっわー最悪」と思いました。というのも、室内温度48度という劣悪な撮影環境において、生まれ変わったクライアント女性が倒れてしまったのにも関わらず、「最初から撮り直せ」などと迫ったのです。ティムはそんな彼に心底腹を立てて、言葉を選んで抗議しましたがそのボスは言う事を聞かず、「契約したからには働いてもらう!」などと怒鳴り散らしました。本当にこんな人いるのかと思うような酷い野郎ですね。結局倒れた女性が意識を取り戻して撮影は無事終了しました。しかしこの件がきっかけになり、ティムはこの人とは仕事をしなくなったそうです。

二度とこのプロデューサーの下では働かない、と。実際。彼とは縁を切りました。その後、ある日のこと、我が優秀なるアシスタントが私宛ての電話をとりつぎました。「昔のボスからだとおっしゃる方からです。ラルフローレンにいるから、スーツを買って贈りたいとおっしゃっていますが。」「すぐに切ってくれ」と私は指示しました。(Rulu 4 「権力に頼ると、権力に溺れるはめになる」P73より)

このクソプロデューサーのせいで、「ティム・ガンのファッションチェック」は終了してしまったのです。でもこんなクソ野郎とまた仕事をしてとお願いできるはずもありません。というか「やめておけ」と言わざるを得ないくらい酷い人物だと感じます。スーツを買ってご機嫌を取ればいいと思うような品性にも虫酸が走ります。

何にしてもこの番組はもう復活しないでしょう。でも面白かったからまた見たい気持ちがあります。別の素敵なプロデューサーさんが現れてティムに声を掛けてくれたらあるいは・・・復活するかもしれませんね。でももう一度見たい。なのでDLifeさん再放送しませんか〜?きっと今見ても勉強になると思うんです。っていうか見逃した回があるから是非再放送してください〜!

ティム・ガンのトラウマ

ファッションにまつわる話だけが載っている本ではありません。彼の人生についてもあけすけに触れられています。それは彼がゲイであることや無性愛者であることも語られています。

その中でも辛いお話があります。それは彼が心から10年近くも愛した人から嘘を吐かれ、命の危険にもさらされるというトラウマを抱えていたお話でした。

それから彼は、ずっと浮気をしていたことを白状しましたー相手かまわずあらゆる場所で。1982年、ちょうどエイズが流行しだしたときでした。つまり彼は、大人になってからの年月をずっと共に過ごして来た私をいきなり捨てたばかりか、ふたりの関係がまがいものに過ぎなかったことを暴露し、そのうえ私の命を危険にさらしたのです。(Rulu 13 「打ち明けるべき秘密、墓場まで持って行く秘密」P224より)

9年近く半同棲し、付き合っていた相手に突然「出て行ってくれ」と言われるだけでも相当辛い。なのに不治の病である病気を伝染されたかもしれないなんて、こんな酷い話はないでしょう。その酷い彼と別れた後、何年もの間半年おきに「エイズ検査」を受け続けたそうです。こんな経験をしている人だったのです。でもそれ故に人の痛みの判る人なんじゃないかなと想像しています。現実はどうかわかりませんけれどね。

様々な経験に基づき学んだルールと笑い話

今回借りた本には彼と彼の家族にまつわる話やファッション業界の有名人達のエピソードが沢山有りすぎてここでは全て触れる事はできません。でも読めば読むほど、彼が他国やその文化、他者へ敬意を払える人だと言う事が理解出来て、読み終える頃にはティムさんをとても魅力的な人なんだろうなと感じるようになりました。

最後にひとこと

ティム・ガンという一人のファッションに詳しいおじさまをきっかけに、私はファッションについて少し考えるようになれました。そして彼の著作を読む事でファッションだけでなく、人としてのルールや思いやり、他者への敬意を払う大切さを再認識できました。著作には自分で歩かないセレブの面白話や彼の実に興味深いお母様の話なども載っています。もし良かったら手に取って読んでみて下さい。特に「物を作る」ことに従事している人、そういう業界を志す人には読む価値のある一冊だと思います。

ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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