【お子さんを守るために】子宮頸がんワクチンの副作用【情報収集】

子宮頸がんワクチンの定期接種が2013年から行われていました。しかし2015年9月18日、厚生労働省がこのワクチンで重篤な副作用に苦しんでいる女性達に国から医療費等の救済措置を講じるというニュース(日経ニュース:子宮頸がんワクチンの健康被害、6人救済 定期接種で初)が報道されました。2015年9月現在、このワクチン接種で副作用に苦しみ、未だに回復しない女性の数は186人います。この数が多いのか少ないのか、それは医療関係者ではない私にはわかりません。ただ、このワクチンを接種する前に、被害者の人たちが重篤な副作用が有る事を知っていたかどうかは気になります。今日は今問題になっている「子宮頸癌ワクチン」について深く掘り下げたいと思います。

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この考察をするきっかけ

国は「子宮頸癌ワクチン」の定期接種を推奨しはじめた2013年4月以降、たった二ヶ月後に「定期接種の推奨を停止」しました。それから1年以上も経って、ようやく動いたことに怒りを覚えたからです。そして色々調べているうちに更に動きが有りました。18日のニュースでは6名のみとされていたのですが、定期接種以前に任意で接種した女性11名も救済対象にするという事です。これは素直に前向きな進展で良かった。

子宮頸がんワクチン任意接種、健康被害11人を救済へ

子宮頸がんワクチンを接種した女子中高生らに体の痛みなど重い症状が出ている問題で、厚生労働省は24日、定期接種になる前の任意接種で健康被害を受けた11人に医療費などを支給する方針を決めた。医療費の自己負担分や医療手当(月額3万4000~3万6000円)を給付する。
 同日、厚労省の専門部会が協議した結果、対象の11人について、「接種との因果関係が否定できない」と判断した。このうち3人は支給が決定。8人は追加資料の提出を求めたうえで正式決定する。

(2015年9月25日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=124157

「対応が遅いし、人数が少ないんじゃないか。」というのが私の率直な感想です。でもきっと今までの医療問題の中では早いほうです。肝炎ウイルス問題やミドリ十字の問題ではもっと時間が掛かっているので。

子宮頸がんワクチンに対する考察をお読みいただく前に

「子宮頸がんワクチン」について語る前に私の立ち位置を明らかにしておきます。私は反対派です。

ただし、全てのワクチンに対して反対ではありません。「子宮頸癌ワクチン」に対してのみの反対です。そもそもワクチンには副作用、副反応が付き物で、最悪の場合死亡する事がある事を知っています。ですからワクチンというものを否定しません。多くの命が守られている事実があるからです。ただ、今問題となっている子宮頸癌ワクチンについては十分な検証が行われず「見切り発車」の印象があるため反対なのです。この子宮頸癌ワクチンについて少しでも不安や心配、疑問がある人が、この記事を読む事で理解を深めてくれたら幸いです。

子宮頸がんとは

子宮頸部に出来るがんです。日本では年間およそ3000人が亡くなっています。ただしがん細胞に変化する前の状態「異形成」の段階で発見して治療、処置を施せば、がんになることを予防出来る希有ながんです。

子宮頸癌の原因は、ドイツ人研究者のハラルド・ツア・ハイゼン教授の長い研究により、ほぼ100%に近い確率でヒトパピロマーウイルス(HPV)の16型、あるいは18型の感染によるものだと解明され、教授はその功績によりノーベル賞を受賞しました。このウイルスは性交渉で感染するため、患者は20代から30代が多いとされています。

ヒトパピロマーウイルス(HPV)とは

ヒトパピロマーウイルス(HPV)とは、パピロマーウイルス科に属するウイルスです。乳頭腫と呼ばれるいぼを形成します。型は100種類以上あり、ガン形成の原因になったり、皮膚表面に出来るいぼの原因になったりします。ちなみに女性の掛かる「子宮頸がん」にばかり着目されがちですが、このウイルスは、「尖圭コンジローマ」といった男性も掛かる性器に出来るいぼの病気を引き起こしたり、オーラルセックスでHPVの口内感染を起こし、喉頭がんが舌ガンの原因にもなりうると主張している医学者も居ますので、女性だけの問題ではありません。

こうして書いているだけで恐ろしくなってしまいそうですが、このウイルスは基本的には一過性のもので通常であれば自然に排出される、誰もが必ず感染するウイルスです。問題は体内に長期間にわたって住み着かれてしまうことです。そうならないために普段から免疫力を高めるようにしておきたいものですね。

これは余談ですが、私は首の周りに、老人性いぼ(涙)いわゆる、老人性疣贅(ゆうぜい)があるので、これ以上増やさないために、はと麦茶を飲んだり、漢方のヨクイニンを飲んでいます。そこで今気がついたのですが、いぼを防ぐ効果があると言われているヨクイニンは体内におけるがん以前の異形成を防ぐ効果が期待できるのかな?もしそうなら嬉しいです。

子宮頸がん検診の歴史と有効性

話を戻します。現在、日本人の死亡原因の第1位はがんです。厚生労働省の死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(人口10万対)平成26年度/PDFファイルによると、2014年のデータにおける一位は男女ともに肺がんで、女性の2位大腸がん、3位は胃がんとなっています。しかし1970年代まで日本人女性の死亡原因のがんの2位は子宮頸がん(1位は胃がん)だったそうです。

ソースはこちら。

かつて日本人女性が当たり前に着物を着ていた時代、下着を着けていないために、飛び降りて逃げる際に亡くなったと言われている痛ましい火災事件もありました(wikipedia:白木屋大火(1932年/昭和7年)白木屋ズロース伝説)。ただしこの件に関しては若干の疑問ももたれているので鵜呑みにはできません。ただ着物の裾を慌てて抑えた女性が居た事は確かのようで、恥じらいのために命を落とした多くの日本人女性に海外からも同情の声が多く上がったそうです。

この件から推察できるのは、当時の日本において、自分のお大事を他人に見せるなどありえない事だったのは確かでしょう。故に子宮頸がんが進行してしまい、病院に行った時にはもう手遅れで、多くの女性が亡くなったのではないでしょうか。

このような時代背景の中、1955年(昭和30年)広島県で、1959年(昭和34年)青森県で子宮頸がんの検診が始まり、全国に広がって行ったそうです。そして1983年には保険事業として、行政の補助金を使って検診を受けられるようになり、検診の有効性が認められたそうです。

子宮頸がん検診への対応

患者数が増えている子宮頸がん

子宮頸がん検診が行われるようになっているようにも関わらず、残念ながら患者数は増加傾向にあります。更に悪い事に低年齢化が進んでいるようです。原因は初めて性交渉をする年齢が低年齢化している事です。

低年齢化のソースとして、子宮頸がんに関する患者数、死亡者数をがん情報サービスからダウンロードしてPDFファイルにしましたのでご覧下さい。がん情報サービスは日本におけるがん患者の数だけでなく、がんに関する様々な情報が沢山公開されているので、ブックマークをしておくと良いと思います。

地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年~2011年)

国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」/人口動態統計によるがん死亡データ(1958年〜2013年)

データをご覧になると判りますが、子宮頸がん検診が一般的に広く行われはじめる80年代までとレアなケースを除いては、10歳から14歳の患者は0だったのに、2011年になると5名となっています。そして更に15歳から18歳の患者も増加しています。これは患者の低年齢化を表していると思われます。

子宮頸がんワクチンの登場

子宮頸癌ワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)は、2006年に承認され、オーストラリアから接種が始まり、次第に欧米諸国でも行われて行くようになりました。ワクチンは2種あり、アメリカ合衆国メルク・アンド・カンパニー社(MSD)の「ガーダシル(HPV6・11・16・18型に効く4価ワクチン)」やイギリスのグラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス(HPV16・18型に効く2価ワクチン)」があり、日本でも流通し、接種されています。

このワクチンは、子宮頸癌の原因とされているHPVの持続的な感染を防ぐ作用があり、世界に広く流通されるに至りました。ただし、「防げている」かどうかを判断するほどのデータが蓄積していないため、「有効性は認められない」とする意見もあります。原因となる型のウイルスを防ぐという対策方法は「胃がん」の原因とされている「ピロリ菌」同じですね。

そうそう、少し脱線しますが、最近耳にした怖い情報があります。胃がんの原因になる「ピロリ菌」の亜種「ヘリコバクターハルマイニ」という菌があるそうです。犬や猫にペロペロと舐められると伝染る可能性があるそうで、赤ちゃんの遊び道具も犬や猫に舐められている可能性があるので要注意です。

欧米で報道されていた子宮頸癌ワクチンの副作用

子宮頸癌ワクチンはもともと問題があると主張する人たちが居ます。既に導入されている欧米での死亡例や重篤な副作用が報道されており、私は偶然にも知っていたからです。これから紹介するyoutube動画は私が衝撃を受けたアメリカの報道番組です。日本語字幕がついているので安心してご覧下さい。8分弱なのですぐ見れます。

日本国内で報道された重篤な副作用

子宮頸癌ワクチン接種による主な副反応は「痛み、痙攣、記憶障害」などです。どれも非常に辛い、酷いものだと思いますが、その中で日本国内で報道されたその内容には言葉を失ってしまうような深刻なものもありました。まるで認知症のおばあさんのようになってしまったという女の子の記事がありました。

女性自身:子宮頸がんワクチン薬害の19歳女性 症状悪化で親の顔忘れる

彼女とは1年ぶりの再会だったが、記者に「この人は誰なの?」と怪訝な表情を浮かべた。前回の取材では2時間も話したのに、彼女はまったく覚えていなかった。実は、ずっと付き添って看病している父親のことさえわからなくなっていたのだ。「知らないオジサンがいつもずっと一緒にいる……」と最愛の娘に言われた父親は、悲しげだった。

ワクチンの副作用である、と断言するにはそれを立証しなくてはいけません。でもその立証は非常に難しいだろうと思います。このワクチンが原因だと断定するには、それ以外の要因を調べ尽くさなくてはいけませんし、当該の患者さんに特別な疾患等がないかも調べないといけないからです。

とは言え、自分の子供のために、子供を守るために良かれと思っての行為がこんな悲しい事を引き起こしているのは、あまりに気の毒です。一刻も早い対応、対策をしてもらえる事を祈るしかありません。

子宮頸癌ワクチンに対する二つの立場

お医者さんたちの間でも意見が分かれていますので、二つの意見もチェックしておきましょう。まずは、子宮頸癌ワクチン接種に反対している佐藤内科循環器科医院の佐藤荘太郎氏の主張です。簡潔にまとめて一言にすると「日本においてはHPVの型は16型、18型の感染者は少ないからワクチン接種に意味は無い」という事です。専門的な内容を理解できる方やもっと詳しく知りたい方は論文をお読み下さい。私には難しかったです。

つづいて賛成派の意見。長尾クリニックの長尾和宏氏のブログの記事どうなる?子宮頚がんワクチンをどうぞ。こちらを読むと「賛成」に傾きそうになってしまいます。どちらも一理ある貴重な意見なので是非両方をお読み下さい。

ちなみに私は長尾氏の著書「胃ろうという選択、しない選択 「平穏死」から考える胃ろうの功と罪」を読んだ事があるのですが、良い本でした。

昨今、「胃ろう」だけはしてはいけないという意見が氾濫していることに対する警鐘を鳴らす内容で、医療を受ける側の私たちの持つべき知識や心構えを判りやすく教えてくれました。もし良かったら手に取って一度読んでみる事をおすすめします。「胃ろう」の決断に迫られる前に読んでおくべき本だと思います。

国の拙速な対策

日本でもワクチンで防げるからと2008年から「子宮頸がんワクチン」接種が任意で開始され、2013年からは定期接種が推奨されるようになりました。しかしたった二ヶ月で推奨されなくなりました。これは拙速だったという証拠としか思えません。自身が有るなら、問題が無いならこんなに早く推奨停止にならないはずです。

前述したように、HPVウイルスは複数の型があり、ワクチンは全ての型に対応しているものではありません。しかも既に感染していても、当該のウイルスをやっつける保証はなく、それどころか、かえって副作用がでる確率があがるという問題もあるのですから、そんなに慌てて定期接種を推奨する必要は無かったのではないかと思えてなりません。

10代から婦人科検診受診の義務化を

ここからは私見です。この「子宮頸癌ワクチン接種」についてもっと研究がなされるまで凍結してほしい。有効性がはっきり立証されるまで検診で対応してはどうでしょうか。HPVの型によって効かないものもあるのですから「ワクチン接種したから」と婦人科検診を受けない理由にされて、他の病気の発見まで遅れたら大変です。子宮頸がんは「異形成」段階で見つければ治せるものです。ならば検診に行かない手はない。

提案なのですが、性体験の低年齢化が起こっている今、国に16歳からの婦人検診受診を義務づけをしてはどうでしょうか。(16歳という年齢は日本国憲法で結婚出来る年齢と認められているから適切かと思ったので)そして性教育の場では、男女ともに(同席でも別席でもいい)性交渉による性感染症のリスクから自分の身体を守ったり、若年齢での妊娠、出産の是非についてあえて話し合わせたりするなど、もっと有益なものにしてほしい。子供扱いをせずに現実問題としてしっかり教えて良いのではないでしょうか。心より身体の成長が早いのだから、しっかりとした対策を講じる方向へ舵を切ってほしいものです。

ここまでお読み下さり、ありがとうございます。

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