だし巻き卵をよく作るのでテフロン製の卵焼き器を使っていました。しかしその卵焼き器が歪んでしまい、がたがたするようになってしまいました。コンロの上で安定しないフライパンは危険です。そこで買い替えすることになりました。この記事はその感想とフライパンについて考えたことを書いていますので参考にどうぞ。
フライパンに関する問題
料理をする人なら必ず使うのがフライパンですが、フライパンは素材や使い方によって寿命が左右されるアイテムです。特に言われがちな二つの問題について取り上げてみます。
テフロンの寿命
我が家で使っているフライパンはテフロンのものと鉄製のものがあります。鉄製はおそらく30年は使っています。テフロンは買ってから10年以上経っているでしょうが、その間にテフロンの再加工をして使っています。
ちなみにそのテフロンの再加工をしているフライパンは、「活力なべ」で有名な「アサヒ軽金属」の「オールパン」です。大小のセットで購入したのですが、大きい方はパスタを茹でる時や多めの野菜炒め、チキンライスを3人分作るなどと言った時にしか使わないのでまだ再加工には出していません。
しかし頻繁に使う小サイズの方は3度ほど再加工に出しています。そして今、くっつくようになっているためまた再加工に出さなくてはならないなと感じているところです。
テフロンはくっつかないからとても扱いやすいので好きです。しかし使う頻度が高いとどうしても禿げてくっつくようになるのが玉に瑕。もちろん、注意深く「加熱しすぎない」「冷めてから水につける」などのルールを守れば延命は可能ですが、料理中にそこまで神経をぴりぴりさせられません。
だったら突っつくようになれば買い替えという選択もありますが、やすいものは中国製や韓国製ですから個人的には無理です。そこでテフロンの再加工をしてくれて保温力の高いアサヒ軽金属のテフロンのフライパンを使うようになったのです。このフライパンはお気に入りです。
フライパンの重さ
一番活躍していると言っても過言ではないアサヒ軽金属の「オールパン」は保温力も高く、火を切った後もくつくつ煮えているので料理も冷めにくくとても良いフライパンです。ただ、ひとつだけ問題があります。それはフライパンの重さです。
私ですら最近辛いなと思うようになっているので、高齢の母に至っては「もう使えない(後片付けで洗うのが大変)」と言っており、実際、小さなテフロンの卵焼き器を使うことが増えていました。そしてそれが今回卵焼き器を買い替えるきっかけになったのですが、それは後述します。
冷めないフライパンは分厚い証拠です。そしてその分当然重くなり、高齢者には使いにくくなるのを目の当たりにしました。今の私はまだ平気ですが、大きい方の「オールパン」なんて私ですら洗うのがうんざりするくらいには重い。
とはいえ、30年以上使い続けている鉄製フライパンも重いのです。それでもアサヒ軽金属のフライパンよりはほんの少しだけですが軽いし、焦げ付いたら「ガリガリ」擦って汚れを落とせるのでストレスレベルは低い。
なのでそのうち、軽めのフライパンに買い替えるかもしれません。
軽すぎる鍋はNG
重いと洗いにくい、料理を調理しにくいなどの問題がある鍋・フライパンですが「軽すぎるのもダメ」とだけ注意喚起として書いておきます。
というのも、私のように「軽い方が扱いやすい」とよかれと思って軽く小さなフライパンに買い替えた結果、取手とのバランスが悪くて、ひっくり返って火傷をした、という事例があるのです。
なので「そこそこの重さ」のある、安定してコンロにおける鍋・フライパンである必要があるのです。軽くて小さい方がいいと言って買ってみたら取手の方が重くてバランスの悪い鍋・フライパンだったということはよくあります。そのまま使うのは危険ですから、返品するなり使うのはやめたほうがいいと私は思います。
銅製の卵焼き器にしない理由
卵焼き器といえば「銅製」が良いと言われており、よりふっくら焼き上がります美味しいと言われています。我が家にも昔はありました。
しかし「焦げ癖」がついてしまい、いつも同じ場所がくっつくようになってからはテフロンタイプを愛用するに至りました。良い道具は使う人の技量も問われます。不器用な私にはテフロンか鉄製で十分です。
底が歪んだ卵焼き器
さて、買い替えるきっかけになったテフロン加工の卵焼き器ですが、それは母が注文したアサヒ軽金属の「天使のフライパン」で綺麗に卵焼き器が焼けるので大活躍していました。ちなみにてっきり日本製だと思っていたら中国製だったことだけ悲しかったですが、ものは素晴らしいです。
そして年々重い鍋を嫌がるようになった母が毎日使う鍋になっていき、どうやら火の消し忘れがあったのか(詳細はわからない)私がだし巻き卵を使おうと五徳に置いたら「がたがた」するようになっていたのです。
横から一枚。こんな感じに浮いています。
まだテフロンにくっつくようになってもいないし、使えるのですが「ガタガタ」するのが嫌です。というか、何かの弾みにひっくり返ったら火傷してしまいます。
母にとって扱いやすくとても使いやすい重さもあるフライパン(アサヒ軽金属ではこれをフライパンと書いている)だったので、母はがっかりしています。
そこで同じものを買うのもありかなとは思ったのですが、母が「テフロン」は洗うときに気を遣うから「鉄製」のでないか探してと言い出しました。それで普段も使えて卵焼き器としても使える四角い鉄製のフライパンを買ったのです。
パール金属鉄職人卵焼きHB-908(日本製)
温度が下がるのをまって水につけるといった気を使わなくても良い、がしがし洗える鉄製のフライパンならと私も賛成して注文したのが、パール金属の鉄製フライパンです。型番はHB-908。HPを見に行くと正式名称は「鉄職人卵焼き」です。卵焼き器、とかフライパンは名称にはなってませんでした。
作っているのは金属加工で有名な燕三条にあるパール金属です。私は燕三条の金属にはお世話になっているので期待大です。
届いた商品です。
出しました。新品は綺麗でテンションあがります。
商品カバーをはずして。
裏。
重さを測ってみました。542g。
ガスコンロもIHもなんでもござれです。
説明書にはもろもろ注意や上手な卵焼きの焼き方が記載されていました。
裏側には細かい注意書き。当然ですが、鉄製なので使ったら洗ってその後に油を引く必要があります。これは慣れていない人は面倒でしょうね。うちは鉄製のフライパンがあるので何の苦にもならずにできます(既に習慣になっているので)
シリコン加工されているそうですが、使っていくうちに禿げるそうです。
早速コンロの上に。ぐらつくこともなく、安定しています(当たり前ですが)
早速だし巻きをつくります。油をひいて、卵を流し込み。注いでるカップですが、これは計量できて、熱湯もOKなものでとても便利でおすすめです。詳しくは個別記事「計るだけじゃない|100円ショップの熱湯OKのなるほど計量カップが便利」を参考にどうぞ。
くっつきませんね。
できました!あまり上手ではありませんが。上手くならないなあ。
使ってみた感想
長年使っていたアサヒ軽金属の「天使のフライパン」はテフロン加工されており、さらに分厚い鍋なので安定して使える良いフライパンでした。しかし今回買ったパール金属のフライパン、卵焼き器も使いやすいと思いました。しかもこちらはがりがり洗えます。それは個人的に嬉しいかも。そしてちょっとだけ心配していた「卵焼き」がくっつかないか?という不安も払拭できました。正しい使い方をすればご覧の通りくっつかずに焼けます。
鉄製フライパンはテフロンのように禿げませんから、長く使えるでしょう。買ってよかったです。もちろん、くっつかないテフロンも便利ですから、テフロンを否定することはありません。なので小さめの母でも苦痛にならない重さのテフロンのフライパンをいずれ買うかもしれません。
というわけで、テフロンが禿げて買い替えるのが嫌だと思う人は、「油をひく」手間さえ厭わないならおすすめです。
おなじもの
ちなみに卵焼きに特化したミニサイズもあります。お弁当を作る人向けですね。なかなかの人気商品です。
最後にひとこと
高齢になるとフライパンの重さすら敵になるとわかりました。たくさんある重い鍋を見直す時期がきたかもしれません。