季節の変わり目はクリーニング代がかさみます。しかしこんなご時世ですからコストダウンしたい。というわけで、ドライマークの洋服を洗える洗剤「サンスターのドライアップ」を使用した感想です。
サンスター「ドライアップ」
この商品を知って早速地元の薬局に行ったのですが、ありませんでした。結局少し遠い場所にある大きな量販店にて発見、購入。
同封されていた「お洗濯マニュアル」
というわけで買ってきた「サンスタードライアップ」です。もちろん詰め替え用も。
開封して中から「お洗濯マニュアル」なるものを取り出して読みました。
するとまあとっても細かいことがずらずらと書かれていました。でも失敗すると縮む「ドライ」の洗濯なのでこれくらいの注意事項は必要なのかもしれません。とは言え、せいぜいぺら一枚程度かと思っていたのにまさか15ページもあるとは思いませんでした。というわけでマニュアルに従いつつ、早速洗ってみました。
まず洗えるかどうか確かめる
まずはドライアップを使って洗えるかどうかが重要です。「お洗濯マニュアル」には細かく、判りやすく書かれているので参考にします。
シルクもダウンジャケットも洗えます。素晴らしいです。が、個人的に残念な事も書かれていました。レーヨン素材はやっぱり洗えないというのです。私はさらっとした感触、落ち感のある生地の洋服が好きなため、どうしてもレーヨン素材が多い。
でもひょっとしたら「ドライアップ」では洗えるかも・・・!と期待していましたが甘かった。やはりレーヨンは駄目。しかし、レーヨン素材が混ざっている生地であっても洗える場合があるとP13に書いてありました。
ただし、レーヨンでも「レーヨン混紡衣料」はものによっては洗えることを初めて知りました。
ちなみに洗える「レーヨン混紡衣料」とは、液温30度限度、洗濯機の弱水流又は弱い手洗い化マーク付、ポリエステルを50%以上含む、レーヨン類混紡品だそうです。
「レーヨンは普通に洗えない」程度の知識があっても、「どうして洗えない」かは判りません。しかし「お洗濯マニュアル」にはその理由が記載されていました。それは極めて単純で「レーヨンは水に浸けるだけでも縮む」からでした。そりゃまあそうだろうと思ってはいましたが、「水に浸けるだけでアウト」なレベルだとは。どうりで「レーヨン」は基本的にドライクリーニング推奨なわけです。
でも今後は洗えるレーヨン混紡衣料を選んで買えるようになりました。知って良かったです。
ドライマーク付きスカートで実験
ドライアップは「つけ込み洗い」で衣類を洗う洗剤なので、まずは洗濯液を作ります。しかしマニュアルに書かれた文言に焦ってしまいました。
必ず新しい水を使用して下さい
(お湯、お風呂の残り湯、一回使用した洗濯液は使用しないで下さい)
私は、作った洗濯液に続けて2、3回はつけては横におき、最後にまとめて新しい水ですすいでいました。(大きいバケツに一度でつければいいのに)特に水が濁る事もなかったのでてっきり大丈夫だと思ってたのですが駄目なんですね。今後はマニュアル通りに一回使った洗濯液は捨てる事にします。
というわけで、まずはバケツに新しいお水を準備して、薬液を準備。5リットルのバケツだったので、5ミリリットルです。
そして作った洗濯液に3〜5分つけ込みました。(衣類に合わせて時間は調整)
続いて脱水を10秒。ネットに入れて洗濯機の中へ。ちなみにこの10秒について詳しい説明がお洗濯マニュアルにありました。
Q9、全自動洗濯機の脱水時間設定が1分からなので10秒という時間設定が出来ません。どうしたら良いですか?
A.脱水機が本回転(音が変わる)になってから10秒後に手動で停止して下さい。洗濯機などにより異なりますが、一時停止等のボタンを押すなどして脱水を停止させて下さい。
脱水時間に悩むことも想定されているわけです。凄い。
脱水にして、10秒間自分でカウントしました。
脱水後、取り出して新しいお水に浸けて1分間。スカートにしみ込むようにゆさゆさ揺らしました。
そして最後の脱水10秒をしてから陰干ししました。個人的にすすぎ一回だと洗剤が落ちているか気になるのですが、後日、履いてもトラブル無しでした。
他社と比べてどうだったか?
ここでいう他社とは以前使っていた「アクロン」「ボールド」「エマール」等です。
香りについて
ドライアップは無香料ではないのですが、香りがほとんど残っていない感じです。香りを楽しみたい方には不満が出るかもしれません。しかし最近の香り過多な商品が大嫌いな私には嬉しい商品でした。
仕上がりの感触
ドライアップは、柔軟剤入りですがぱりっとしっかり仕上がっているように感じます。人によってはそれが「ごわごわ」と感じる可能性がありますね。
私はその感触がのり付けしたような感じに受け取ったので気になりません。なので、ふんわり柔らかな感触が好きな人は避けた方が良さそうです。
洗浄力はダントツ
洗剤はやはりその洗浄力。ドライアップで浸けおいた後のお水がかなり濁っていました。今までのお洒落着洗い洗剤ではこんなに濁った事ありませんからびっくりしました。
一回洗うたびに新しい洗剤液を作って洗いなさい、というのも頷けます。というわけで「しっかり洗いたい」ならドライアップ一押しです。
ロートレアモンの白いニットを洗ってみた(2018/5/2 追記)
先日、ロートレアモンの白いニットを買いました。詳しくは個別記事「LAUTREAMONTのカーネーションリブニット(日本製)購入」を参考にどうぞ。
このニットは手洗いできるものですが、洗うと少し縮むと注意書きがあったのでドライアップで丁寧に洗う事にしました。いや何でも丁寧に洗わないといけませんが。まず、ドライアップを溶かした水を用意しました。
この中にゆっくり沈めていきます。すっかり沈んだら3分ほどそのままにしてから、脱水。
そして綺麗な水の中にもう一度沈めて、10秒の脱水したあと、平干ししました。
夕方、取り込んでみたところ縮んでいる様子は無し。しかしそれは見た目だけ。なので翌日着てみたら、全く縮んだ感じは無し。やはり優秀なようだ。
最後にひとこと
ドライアップに付属していた「お洗濯マニュアル」はとても細かく記載されています。ドライアップの使い方は勿論ですが、干し方から仕上げ方、アイロン仕上げについても書かれています。その通りに洗えば大切な洋服を長く着られるでしょう。汚れ落ちもとても良いし、お気に入りのお洒落着洗い洗剤です。