お彼岸に供える「ぼた餅」と「おはぎ」|呼び名の違いから見える日本の季節感

春のお彼岸に入りました。なので仏壇にお供えするぼた餅を和菓子の仙太郎で買ってきました。すると「ぼた餅とおはぎの違い」という冊子があり、はたと私もよくわかっていないと気がついたので、お勉強しました。

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ぼた餅とおはぎは同じ

「ぼた餅」と「おはぎ」は同じです。しかし名前が二通りあるのは何故なのか調べました。

春の彼岸は「牡丹餅」秋の彼岸は「お萩」

春のお彼岸には牡丹のような「牡丹餅(ぼた餅)」、秋のお彼岸には萩の花のようだから「お萩(おはぎ)」と呼び名を呼び変えているからという説が一般的のようです。

ぼた餅(牡丹餅)
炊いた餅米を軽くついて丸め、アズキ餡(あん)をつけたもの。うるち米をまぜることもある。また、きな粉やすりゴマに砂糖を加えてまぶしたものもある。おもに彼岸の供え物や配り物とする。本来は春の彼岸のものを牡丹餅、秋の彼岸のものをお萩と称したという。

おはぎ
お萩とも書き、萩の餅の略

百科事典マイペディアより

おはぎ(お萩)

もち米とうるち米をまぜて炊いた飯を軽くついて丸め、餡やきな粉をまぶしたもの。春秋の彼岸に仏前に供える。牡丹餅(ぼたもち)。

花にちなんで春に作るものを「牡丹餅」、秋に作るものを「お萩」とする説もある。

明鏡国語辞典より

仙太郎の見解

買ってきたぼた餅は仙太郎のもので、冒頭で述べたように「ぼた餅とおはぎの違い」という紙を貰いました。

仙太郎 ぼた餅

仙太郎さんによると「ぼた餅」の「ぼた」は「ボタ」で、お米の卑称だそうです。売り物にならないお米を「ボタ米」と呼び、そのお米で作ったのが「ぼた餅」と呼ぶようになった説があると書いてありました。

さらにその「ぼた餅」は元々は農耕のおやつとして食べられており、いつしかそれを「春秋」の昼夜を二分する日に、ご先祖様にお供えする風習に変わっていたとか。

呼び名の違いについては、春は牡丹、秋は萩をイメージしているというのは、一般的な説と同じでした。

仙太郎さんの見解ではボタ米を使っていたから、ということですが、個人的にはぴんと来ないし、ちょっと違うかな〜と思っています。面白い切だとは思いますが。

仙太郎さんのぼた餅。あずきときな粉の二種類買ってきました。

仙太郎 ぼた餅

子供の間違った見解

仙太郎さんの説を面白いがちょっと違う気がするという私の子供時代の見解はもっと間違っています。

私が子供の頃の認識は「ぼた餅」と「おはぎ」は別物で、「ぼた餅」はつぶつぶがなくてつるっとしたお餅みたいな和菓子で、「おはぎ」はお米のつぶつぶがかなり残っている和菓子、という認識でした。

友人にそれを話したところ、意外にも「わかる!同じだった〜」という言葉をもらい、ちょっと嬉しかったです。でもこの誤解は「見た目の違い」を素直に受け止める子供の解釈故ですし、一概に間違っていないこともあると思うのです。

というのも「ぼた餅(おはぎ)」はお店によってもち米とうるち米のつき方に相当な違いがあります。今まで食べたおはぎで、かなりお米の粒を感じるものもありましたし、当然味も違います。子供にすれば、「米粒がたくさん見えるからこっちはおはぎだね〜」と解釈するのも致し方ない気がします。

と言っても、「ぼた餅」と「お萩」は同じ物で、違う食べ物ではなく、この見解は間違いですから、子供の戯言だと思って聞き流して下さい。

最後にひとこと

お供えしたぼた餅は食後のおやつとして食べました。仙太郎さんのは初めて食べたのですが、思っていたよりも甘さが控えめで美味しかったのですが、ちょっと大き過ぎました。なので秋の彼岸には一口サイズのぼた餅を買い求めたいと思います。

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