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すぐに外して金属容器に保管を!|ダイソンの掃除機用非純正バッテリー発火、リコール中

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リチウムイオンバッテリーが原因の火災事故が増えていると取り上げたばかりですが、ダイソンのコードレス掃除機に使える純正ではないバッテリーが充電中でなくても火災の恐れがあるとして、経産省が緊急告知を出して、リコールしています。もし使用しているならすぐに外して「金属製の容器に入れて保管」して、廃棄方法の発表を待ってください。そのままでも発火する可能性があります。危険です。

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ダイソンのコードレス掃除機バッテリーで火災事故

まずはソースをどうぞ。

非純正バッテリーに発火の恐れ ダイソン掃除機用、取り外した状態でも

 経済産業省は29日、ダイソン製のコードレス掃除機に取り付けて使う非純正バッテリーパックが、取り外した状態でも発火する恐れがあることが分かったと発表した。

 同省は、直ちに使用を中止し、廃棄方法が決まるまでの間、可燃物から離して金属製の容器などに入れて保管するよう呼び掛けている

 問題のバッテリーは中国のメーカーが製造し、国内の事業者2社が輸入したもので、約1万5000個が販売されている。対象のバッテリーには、「Orange Line DC60」「ROWA・JAPAN DC62」と表示されている。

 掃除機に取り付けていたところ発火事故が起きたとしてリコール(回収・無償修理)が既に行われている。さらに製品評価技術基盤機構(NITE)が調査した結果、取り外した状態でも発火する恐れがあることが判明。

 今年4~9月の間にこのバッテリーが発火するなどの事故が9件発生したことが確認されている。 

Yahooニュース(時事通信社):10/29(金) 21:26配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/a6d46198eafe9b0003c475f7c93abadf29c98916

もう一つ詳しいソースをどうぞ。

経産省が緊急告知 ダイソン掃除機向け非純正LIBで発火相次ぐ

 経済産業省は2021年10月29日、掃除機用の非純正バッテリーパックの一部で「充放電をしていない保管状態でも発火リスクがある危険な製品」として注意喚起を行った。既にリコールは実施されているが、使用を中止するだけでなく、万が一発火した場合に拡大被害を防ぐため、「鍋や空き缶等の金属性の容器に入れ保管し、可燃物のそばに置かない」ように求めている。

 対象となる製品は、すみとも商店、ロワ・ジャパン(堺市)が輸入した、ダイソンのコードレス掃除機に取り付けできる非純正のバッテリーパック。いずれもリチウムイオン2次電池(LIB)である。すみとも商店の輸入品では21年4~9月にかけて7件、ロワ・ジャパンの輸入品では21年7月と9月の2件の重大製品事故が発生している。火災事故の発生が確認されたバッテリーパックには輸入事業者名(Orange Line DC60、ROWA・JAPAN DC62)が表示されている。

 すみとも商店が輸入した製品名「掃除機用リチウムイオンバッテリー Orange Line」、型番は「Orange Line DC60 20001 V6 2200」「同 20006 V6 2200」「同 20007 V6 2200」。販売期間は20年11月1日~21年4月23日で、対象台数は9850台だ。

 同社は21年10月5日付で倒産しており、21年8月16日から実施していたリコール対応は10月19日に修了している。そのため経産省は消費者に対して、同省ホームページで廃棄依頼を呼びかけていた。なお、10月11日時点での回収率は消費者庁の公表資料によると56.6%である。

 一方、ロワ・ジャパンが輸入した非純正の電気掃除機用互換バッテリーは型番が「DC62-J」で、対象ロット番号は「A010」「A012」「B101」「B103」「B104」。販売期間は20年11月20日~21年8月3日、対象台数は5286台だ。同社は21年10月1日からリコール対応を行っている。

 このようにリコール対応は行われていたが、製品評価技術基盤機構(NITE)による調査の結果、「充放電していない保管状態でも、基板上の部品が発熱・発火する可能性がある」と21年10月29日付で判明した。このため、現時点では廃棄をせずに安全な方法で保管するように告知するに至った。回収もしくは廃棄方法などについては、関係者と検証を行い、後日連絡するとしている。

 充電式の電動工具や電気掃除機のバッテリーが発火する事故は近年、増えている。特に、ネット通販などで容易に購入できて安価な非純正品は安全対策が不十分な製品が多く、輸入・販売面での法規制強化などの必要性が高まっていた。

中山 力 日経クロステック/日経ものづくり:2021.11.01

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/11563/

取り外していても発火するなんて怖すぎます。

販売していたのはすみとも商店とロワ・ジャパン

充電していなくても発火するような危険なリチウムイオンバッテリーを販売していたのは、すみとも商店とロワ・ジャパン(堺市)の2社です。

すみとも商店の公式サイト

すみとも商店は21年10月5日付けで倒産しており、2021年8月16日からリコールしていましたがそれも10月19日に終了しています。そのことについて公式ページは残っていないかとweb検索をしたら、すみとも商店の公式販売サイトが残っていました。

しかしダイソンの掃除機用の互換バッテリーがリコール中であるという記載がどこを探しても見つかりませんでした。その上、倒産しているはずなのに、他の互換製品をAmazonにまだ掲載しています。(楽天はリンクを開くと閉店していました)

最新のニュースは2017年のサイトオープンだけで、ダイソン掃除機の互換バッテリーについての注意喚起はなし、会社概要もない、連絡先もない。これは無責任ではないでしょうか?

販売している製品にトラブルが起こることはどんな企業にも起こりうることです。しかしその対応がきちんとしていればいい。こんな対応をするなら、小さな会社の製品など買えなくなります。非常に問題のある対応だと思います。

すみとも商店の販売していたリコール対象の互換バッテリー画像(経産省より

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ロワ・ジャパン公式サイト

ロワ・ジャパンの公式サイトには、ダイソン掃除機の互換バッテリーについて使用中止の案内がありました。しかしその案内はトップページには出ておらず、メニューの「リコール」を選んで出てくるページです。これはいかがなものでしょうか?

今回のリコールはかなり危険性が高いものです。というのも「そのままでも発火する危険があるため、金属製の容器などに入れて保管してください」と経産省が呼びかけているものです。

なのにどうしてトップページに出しておかないのでしょうか?2021年8月3日まで販売していた製品のリコールなのだから、せめて販売を停止した日から1年はトップページに出し続けるべきではないでしょうか。非常に残念です。

ロワジャパンが販売していた対象の互換バッテリー画像(経産省より

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対応内容

ロワ・ジャパンでは危険だと判明したダイソンV6互換バッテリーの製品の返金依頼を受け付けています。メールアドレスや詳しいことは公式ページで確認してください。

[ダイソン V6 DC58 DC59 DC61 DC62 DC72 DC74 互換バッテリー]に関する重要なお知らせ及び廃棄のお願い

令和3年10月1日 (更新日:令和3年11月1日)

平素より弊社商品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。

先日よりご連絡させていただいております、弊社商品[ダイソン V6 互換バッテリー]の件につきまして
現在も、原因調査中となっておりますが、該当商品においては、
充放電しない保管状態で発熱、発火するリスクがあることが判明致しました

対象販売期間:2020年11月20日~2021年8月3日
※上記期間外のお客様は対象外となっております。商品に問題はございませんのでご安心ください。

メールのご案内では廃棄処分するよう依頼をさせていただきましたが、
今該当バッテリーをお持ちのお客様は、
経済産業省の指示通り、すぐには廃棄処分をせず、
以下の方法で保管していただけますようお願い致します。

①ただちに使用中止(充放電しない)してください
②可燃物の近くに置かないでください
③必ず金属性の容器等に入れて保管してください
(例:使用しない蓋つきの空き缶等)

後略

https://www.rowa.co.jp/pages/v6-notify

念のため、返金対象の製品には条件があります。使用しているバッテリーがどうかを確認してから返金依頼をしましょう。

経産省が緊急告知

今回のダイソン掃除機用互換バッテリーは、危険性が高いために経産省が緊急告知を出すに至りました。それほど危ないのです。

有限会社すみとも商店、ロワ・ジャパン有限会社が輸入したコードレス掃除機用非純正のバッテリーパックについて

~充放電をしていない保管状態であっても発火のリスクがある大変危険な製品です~

有限会社すみとも商店、ロワ・ジャパン有限会社が輸入した、ダイソン株式会社のコードレス掃除機に取り付けできる非純正のバッテリーパックから、出火したとみられる火災事故が多発しています。このため、既にリコール対応が行われていますが、本製品は、充放電をしていない保管状態であっても発火のリスクがある大変危険な製品です。対象のバッテリーパックをお持ちの方は、直ちに使用を中止し、鍋や空き缶等の金属性の容器に入れて保管し、可燃物に燃え広がらないための措置を講じてください。当該製品は、保管状態でも発火するおそれがあるため、廃棄をせずに安全な方法で保管するようにお願いします。回収もしくは廃棄方法等については、関係者と検証を行い、後日連絡をいたします。

1.対象製品の確認方法

火災事故の発生が確認されたバッテリーパックには、以下のとおり、輸入事業者名(Orange Line DC60、ROWA・JAPAN DC62)が表示されています。

2.本製品をお持ちの方へ

本バッテリーについては独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)による調査の結果、充放電していない保管状態であっても、基盤上の部品が発熱・発火する可能性があることが、本日(10月29日)付で確認できており、大変危険な製品です。そのため、直ちに使用を中止し、充放電は絶対に行わないで下さい。また、廃棄方法等が決定するまでの間、万が一発火した場合に拡大被害を防ぐため、鍋や空き缶のような金属性の容器等に入れて保管し、可燃物のそばに置かないようお願いいたします。

後略

https://www.meti.go.jp/press/2021/10/20211029005/20211029005.html

保管したバッテリーをどうするかの発表を待ちましょう。

リチウムイオンバッテリー製品を乱暴に扱ってはいけない

過日取り上げた記事「中国でリチウムイオンバッテリー火災が多発中|モバイルバッテリー選びは慎重に」でも触れましたが、中国製のリチウムイオンバッテリーの危険性が高まっています。今回のリチウムイオンバッテリーも中国メーカーが製造していました。

しかしながら国内メーカーが製造に関わっていても、国内メーカーが販売しているものでも、リチウムイオン電池は発火するなどのトラブルがあります。それは製品によってはすぐに損傷して爆発が起こる事故が起きているからです。

携帯用小型扇風機のバッテリーが爆発

夏場に使う人が増えた首からかける扇風機も事故が起きています。原因は落としたことなどによる衝撃によって内部でショートを起こしたことです。

スマホバッテリーが発火

スマホをズボンのポケットに入れているときに転倒し、スマホに衝撃が加わった結果ショートを起こしてしまうことがあります。

動物が噛み付いて発火

家に犬さんや猫さんがいる人も要注意です。というのも噛み付いた結果、唾液が付着して内部に入り込んでショートを起こすこともあるからです。

このように、リチウムイオンバッテリーを搭載した製品は最低でも「落とさない」ことや動物には触らせないようにしましょう。

互換バッテリーの危険性

今回のリコールは純正よりも安い互換バッテリーで起こった事故です。互換バッテリーは純正のバッテリーよりも相当安く売られており、消費者としてはついつい買ってしまいがちです。

しかし今回のように「充電していない状態でも発火」するという危険なバッテリーで火事が起こってしまったら取り返しがつきません。純正品を使用することを強く勧めます。

最後にひとこと

ちょっとした衝撃でも破損して爆発や発火の恐れがあるリチウムイオンバッテリーは、純正品が高すぎるという声もあります。しかし発火などしないように「安全装置」がついていたりと、消費者を守るための対策が施されています。危険な目に遭わないために、純正品を選ぶようにしましょう。

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