先月、母を連れて伊勢参りに行きました。例年日帰りだったのですが、今回はゆっくりお伊勢さんを楽しもうということで泊まりがけです。その際お世話になった伊勢市駅前(JR・近鉄)にある伊勢外宮参道「伊勢神泉」の感想をご紹介します。
初めての泊まりがけの伊勢参り
初めての泊まりがけのお伊勢参りでした。どこに泊まろうか散々悩んだのですが、全室温泉付きで煙草をバルコニーで吸えるということから「伊勢神泉」を選びました。
伊勢神宮のお参りの順番や交通のことについて書いた記事もありますので、気になる方はそちらもどうぞ。
個別記事「伊勢参り|伊勢神宮のお参りの順番と知っておきたい基礎知識と交通情報」をどうぞ。
伊勢外宮参道「伊勢神泉」
宿泊した「伊勢神泉」は、お伊勢参りで最初に訪れる「外宮」の最寄り駅「伊勢市(JR・近鉄)」のすぐ傍です。どれくらい傍かと言いますと改札を出たらもう見えているくらい近くです。
足の悪いお年寄りや歩きたくない方に優しい上、伊勢参り前に、チェックイン前に荷物を預けて行くことも出来るので非常に良い立地です。
玄関の一枚。
基本情報
伊勢神泉のもろもろの決まり事です(この情報は2017年11月現在のものです。)
お部屋は、最大5名まで泊まれるスイートルーム、洋室と和洋室はエキストラベッドを入れて最大3名まで泊まれる洋室、和洋室があります。各部屋に天然温泉が付いています。
チェックイン時間:15:00〜18:00
チェックアウト時間:10:00
天然温泉「きよ渚」(大浴場)利用時間:5:00〜0:00
夕食時間:18:00〜22:00(最終:20時スタート)
朝食時間:7:00〜10:00(最終:10時スタート)
旅館に駐車場はありません。なので提携している駐車場を利用する事になります。利用料金は1日1,080円です。
詳しい事は公式サイトへどうぞ。
ロビーは5階
少しだけ不思議?なのは、チェックインするためのロビーは旅館の最上階である5階にあることです。なのでまず建物内に入ったらエレベータで上に上がります。
中に入るとエレベーター。綺麗なお花が生けてあります。いいですね。
ロビーに到着し、荷物を預けました。ロビーの写真も撮りたかったのですが、カウンターに他のお客様が居たので止めておきました。昼過ぎに到着したため、まだチェックインは始まっていませんでしたが、荷物を預けておけるので、母と私の荷物を入れたトランクを一つ預けて外宮へと向かうことにしました。
喫煙ルームはロビー階に
ロビーの向かいには小さな喫煙室があります。煙草を飲む方には嬉しいですね。
中はうなぎの寝床・・・のような細いスペース。
ここで小姑的ひとこと。「神泉さん。壁紙が剥がれかけていますよ?煙草を吸う人しか見ないと言っても、こんなことでは困りますよ。」というわけで、次に宿泊する時には剥がれている壁紙がなおっていると良いのですが。
チェックイン
伊勢参りをゆったり済ませて18時過ぎにチェックインしました。18時までとなっている筈なので遅刻ですね。ごめんなさい。でも嫌な顔せずにお迎えしてくれました。
浴衣選び
宿泊するお部屋に浴衣が置いてあるのではなく、好きな柄の浴衣を選べるようになっています。ちょうどチェックインカウンター向かいにあるのですが、かなりの枚数があり、選ぶのに迷いました。母曰く、浴衣代は別途となることもあるそうです。が、神泉さんは無料です。
ロビーにはお土産売り場とラウンジ
ロビーにはカウンターの向かいに三重県のお土産売り場があります。
洋室タイプ(バルコニー喫煙可)の部屋へ
浴衣を悩みつつも選び、一晩泊まる部屋へ。エレベーターではつい「上ボタン」を押しそうになります。ロビーが最上階なので「下ボタン」を押します。宿泊したのは4階の部屋だったので、1つ階をおりました。
部屋に到着し、中に入るとすぐ真正面にお手洗い、左側にベッドルームへと続く扉がありました。写真を撮ったと思っていたのですが、忘れていたようです。わーん。
中へ入ると明かりがついており、昼間に預けていた荷物も既に運び込まれていました。よきかなよきかな。ちなみに止まった部屋のタイプは洋室タイプ(バルコニー喫煙可)の部屋です。
神泉さんの部屋は、スイートルームはじめ、和室タイプなどもあります。和室タイプを選ばず洋室タイプを選んだのは、テレビのあるくつろぎ場所にソファがあった方が、母の身体が楽だからです。(ちなみに和室タイプも洋室タイプもベッドです。)
まずは探検。というわけで、部屋内の撮影会開始です。
リビング
というわけで、ソファタイプで母の身体に優しいと選んだくつろぎ空間。座り心地も良く選んで良かったです。
お茶菓子、コーヒー、お茶などの準備はテレビ横にありました。
貴重品
テレビの置いてあるサイドボードに鍵付きの引き出しがあります。
電話
フロントへ連絡できる電話。メモ用紙とお水と電気ポットがあります。
冷蔵庫
冷蔵庫は電話のある棚の下です。中にはミネラルウォーターがありました。外で買ってきた飲み物を入れられるスペースがあるのは嬉しいですね。コンビニはホテルを出て3、3分の場所にあります。
ベッド
洋室なのでツインベッドがあります。寝心地良かったです。母も私もエアウィーヴで眠るようになっているので少しだけ不安だったのですが、翌朝腰痛が起こる事もなく良い目覚めでした。
参考 エアウィーヴマットレスパッドで手に入れた快適な睡眠/起床時の腰の鈍痛が改善
反対側からも。奥にデスクがあります。
枕元にはコンセントがあり、充電しながら眠れます。
ベッドの上にはパジャマがありました。靴下のような足袋も。眠る時は浴衣ではなくこれでということです。
バルコニー
ここで喫煙できます。止めて欲しいですが、母は喫煙者です。旅先で吸えないストレスを考えると仕方ないかな。でも早く止めて欲しい。
バルコニーには部屋に据え付けの温泉があります。
一応入ってみましたが、少し改善してほしいと感じた事がありました。それは、この丸い浴槽は、母のように小柄な人には深すぎるのです。なので中に一段座れるものが欲しいと思いました。
それと、浴槽に入る時も相当足をあげないと入れません。これまた老人には優しくないですね。ステップを付けておくなりの改善が必要です。
洗面所・バスルーム
何も持たずに宿泊できるようにあらゆるものがそろっています。
ドライヤーは普通のものとくるくるタイプの二つがあり、髪のセットも安心です。ただ、パワーが無い。でも自宅で使っているような1000Wのハイパワーなものを宿泊客が同時に使うとヒューズが飛びかねないから仕方ないでしょうね。
アメニティグッズです。こういうの大好きです。
先日、中国製の使い捨て歯ブラシから毒物「ジエチレングリコール」検出の記事を書いた際、日本でも中国製使い捨て歯ブラシが流通していることをを知っていたので不安だったのですが、使い捨て歯ブラシは日本製でした(自前を持参してましたが)
洗面所の横にはシャワールームがあります。
シャワールームからバルコニーへ抜けられるようになっており、温泉にも入れます。
デスク
部屋の片隅にあるデスクライト付きのデスクです。ちょっとした書き物、PC作業も出来ますね。机の上には二人分の鍵があります。何気にいいサービスです。二人同時に違う場所に出られるわけです。
お手洗い
最後にトイレ。入ってすぐにあったお手洗いです。まあ普通かな。ちゃんと温水付きです。
客室で改善して欲しいこと
写真は取り忘れてしまいましたが、部屋の玄関で改善してほしいことがありました。夕食に行こうとした時に気がつきました。
作り付けの棚や靴べらなどもちゃんとあるのですが、椅子がありません。紐靴を履いていたり、かがむのが少し辛い方、ご高齢の方に優しくありません。腰掛けてゆっくり靴を履ける椅子が必要です。どうぞよろしくお願いします。
天然温泉「きよ渚」
大浴場はロビー階の5階にあります。エレベータを降りてすぐ右側です。男湯、女湯あります。
セーフティボックスはロビー横にもあります。温泉に貴重品を持ってきちゃった人はここで預ける事もできます。
そうそう温泉に入る時に必要なタオルはカウンターで貰えます。使ったタオルは中に回収ボックスがあるのでそこへ。中の撮影は出来ないので写真はこれだけ。
ちなみに中はパウダールームスペースと鍵付きロッカーと籠だけの棚があります。あと備え付けの水もありました。貴重品がある方は鍵付きロッカーを利用すると良いでしょう。
大浴場はまあ普通・・・といったところです。でも内風呂と外風呂温泉があり、外気を感じながら入浴できます。しかし風景は駅前の5階にあることから、外からの視線を遮った作りになっているので何も望めません。でも大きなお風呂はそれだけで十分快適なので、入る価値はあります。
私と母が大浴場に行ったのは20時頃でした。他のお客さんもおらず、来なかったので、貸し切り状態だったので入れてラッキーでした。宿泊した曜日や時間帯によるのでしょうが、恐らく、宿泊客の夕食タイムに行ったのが良かったのでしょうね。
翌朝5時に私が一人で行った時も最初は一人でした。出る直前、ご婦人が来ましたが、やはりほぼ貸し切りで快適でした。
改善してほしいこと
さて、ここからはまたしても小姑的ひとこと。大浴場内の明かりは薄明かりでした。私はそれで問題なかったのですが、母には問題でした。
それは、シャンプー、トリートメント、ボディシャンプーの文字が読みにくかったのです。暖色の薄明かりの中にある大きな3つのボトルに書いてある文字は老眼の人には不親切です。実際、母がいきなりボトルを持って立って歩き始めたので「何だ???」と思ったら、入り口近くの明かりで文字の確認をしていたのです。これはいただけません。
解決策は、暖色の薄明かりの中でもくっきり見える色の文字に変えるだけです。神泉さん、よろしくね。ってこんな記事を読みにくるはずもないのでしょうが。
お風呂の後の飲み物
お風呂上がりに牛乳やコーヒー牛乳などを飲みたい方もいるでしょう。ご安心ください。取り扱いあります。
でもオレンジジュースなど他の飲み物がいい方は無料のラウンジサービスを利用する事もできます。
大浴場でゆっくり浸かってから母と二人でくつろがせていただきました。誰もいなくて貸し切り状態。あ、飲み物はセルフサービスになります。
この日あった飲み物は、コーヒー(ホット・アイス)、お茶(ホット・アイス)、オレンジジュース。グレープフルーツジュース、りんごカシス酢くらいだったと記憶しています。多分日によって変わるでしょう。あとアイスバーもありました。リンゴやオレンジ、パインだったかな?
ラウンジから外にも出られるようになっており、夜景も楽しめます。って高層ホテルではないので普通の夜景ですが。
伊勢神泉の風景
夕食後に正面から一枚。いい感じです。そうそう夕食は向かいにあった「桂」というお店でいただきました。その記事はメニューと合わせて書く予定です。
朝の大浴場に行くために5時におきました。すると夜明けの風景が美しかったので一枚。
朝食
朝食は旅館の1階にある「日本料理 伊せ吟」で食べられます。朝食の時間は7時から10時で、その間に予約をすることになっています。私たちは8時にしました。
用意された席は個室ではありませんでしたが、他のお客さんから目隠しされたスペースで窓際でした。って外は見えない状態でしたが。
最初はサラダ。美味しかったですが、最初にこれを食べていて相当お腹が膨れることに。ベジファーストで良いことなんですが。
もの凄く美味しかった豆乳の野菜ジュース。優しい味でお代わりしたくなったくらい。
お豆腐と鶏の水炊き。
お豆腐とろとろで美味しかったですが、私と母はもうこの段階は「もうお腹いっぱいになってきてますよ」と動揺。
更に魚の干物。セルフです。これ個人的に嫌です。美味しく焼く自信ないし、実際焦がしてしまいました。食べてる最中に魚の面倒まで気が回らないですよ。
メイン。小鉢ものがずらり。多いです。うひょーとなりました。もう無理なレベル。
でもご飯はしっかり食べました。美味しかったんです。神宮へ奉納しているお米を土鍋で炊いたものです。神様からのお裾分けですね。写真はよそうまえに撮らせてくれました。
改善して欲しいこと
正直量が「多すぎる」というのが率直な感想です。食欲旺盛な方や朝から目一杯食べられる方なら良いでしょうが、毎朝軽い食事の人には厳しい。
なので、食事タイプを「奉納米」と三重県特産の卵、伊勢醤油、伊勢のアオサのみそ汁だけなどのシンプルなタイプを選べるようにして欲しいです。朝のTKG(卵かけ御飯)を三重県産のもので揃えたメニューならきっと喜ばれると思いますし、私は食べたい。それを部屋に運んでくれたらもっと嬉しいんだけどなー。朝は部屋でゆっくりしたいんですよ〜。
それにしてもあまりにもったいなかったです。私は残すのが嫌いなので必死に食べましたが、それでも食べきれる量ではなかった。というか、伊勢神宮には豊作をお願いする豊受大神宮(とようけだいじんぐう)もあり、のはそのお心の反するものです。神泉さん、どうぞよろしくお願いします。
チェックアウト
翌朝は猿田彦神社へお参りし、おかげ横町を楽しむ予定だったので、10時前にはチェックアウトしました。チェックアウトした後も荷物を預かってくれるので、トランクや前日に買ったお土産などを預けて出かけられて良かったです。
そしてお参りとおかげ横町を楽しんでかえってきたら、ラウンジで休憩して行かれては?という優しいお言葉。またしても美味しいジュースをいただき、少し母と休んでから帰途へ付きました。
不愉快な思いは一度もなく、とても良い時間を過ごせました。伊勢神泉さん、お世話になりました。
最後にひとこと
色々と改善してほしいことも書きましたが、母は非常に気に入り、来年もまた泊まりたいと喜んでいました。私も同じ気持ちですが、実はもう一つ気になる旅館「いにしえの宿 伊久」にも泊まってみたいんですよね。こちらは早朝の伊勢参りを楽しめるので非常に興味があるのです。朝の清浄な空気の中をお参りしたらもの凄く感動しそう。
とは言え、こんなにも気に入って喜んでいる母のためにまたこちらに泊まってもいいかなと思います。というわけで「伊勢外宮参道 伊勢神泉」宿泊レポートはこれでおしまいです。次回の伊勢参りの記事は、おかげ町について書く予定です。
おかげ横町のおすすめショップの記事を書きました(2018/9/16 追記)