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豪州で7名・南アで190名死亡のリステリア菌食中毒|気になる汚染メロンの行方

メロン リステリア菌 食中毒 リコール情報
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感染すると最悪死に至ることもあるリステリア菌に汚染されているメロンがオーストラリアから日本に入っているかもしれません。ただ輸入過程で消毒されますから、リステリア菌が死滅している可能性もあります。必要以上に怖がる必要は無いでしょうが、高齢者と妊婦さんだけは避けた方が良いと思います。

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豪州のリステリア菌汚染のメロンが日本にも?

リステリア菌汚染食品、日本にも輸出か 豪州で7人死亡の食中毒

世界保健機関(WHO)は9日、オーストラリアで今年発生した食中毒の原因となった、リステリア菌に汚染されたメロンが、日本など9カ国・地域に輸出されていたと明らかにした。ロイター通信が報じた。

WHOは、輸出過程の洗浄により菌が残留している恐れは低いとしている。しかし潜伏期間が最長90日間あり、感染が今後起きる可能性もあるとして、警戒を呼び掛けている。

ロイターによると、オーストラリアの食中毒は1~4月に起き、19人の感染が確認され、7人が死亡した。オーストラリアで生産されたメロンが原因と特定され、2月末に回収。その後、日本、香港、シンガポール、中東諸国など9カ国・地域に輸出されていたことが分かったという。(共同)

SANSPO:2018.4.10 15:42

http://www.sanspo.com/geino/news/20180410/sot18041015420009-n1.html

7人も死亡しているのは驚きました。

リステリア症とは

リステリア菌の感染症です。最悪死亡することもある怖い細菌です。どういう菌なのか少し調べました。

どこにいる?

リステリア菌は、河川や土壌、動物の腸管内など広い範囲に渡って生息している細菌です。

感染する対象は?

人間だけでなく、置くのほ乳類や鳥類、ダニ、甲殻類までも感染します。

感染経路

リステリア菌に感染している動物の体液に触れたり、汚染されている牛乳やリステリア菌が付着している野菜、リステリア菌が混じった塵芥からも感染する。

どんな症状か

リステリア菌に感染すると、インフルエンザに似た悪寒を伴う高熱、筋肉痛になり、重症化した場合は敗血症などになって死に至る事もあります。

特に注意するべき人

通常、体力のある人であれば重症化する可能性は低いそうですが、抵抗力の弱い高齢者や妊婦は早産や流産を引き起こすことがあるので注意が必要です。

治療法

サルファ剤、ペニシリン、ストレプトマイシン、テトラサイクリンなどの抗生物質を使用して治療します。

注意するべき食品

リステリア菌は4度の低い温度でも12%濃度の塩分環境でも死滅しません。よって塩漬け製品や冷蔵製品が汚染されている可能性があり、注意が必要です。

欧米では、ナチュラルチーズなどの乳製品や生ハム、スモークサーモン、コールスローなどで食中毒が起こっています。日本でも乳製品や食肉加工品などから少ないながらもリステリア菌が検出されています。

加熱しましょう

冷蔵や塩に強いリステリア菌は加熱すれば死滅します。なので食品は期限内に食べ、さらにリステリア菌が心配な方は可能性のあるような食肉加工品などを食べる時は加熱しましょう。

平成22年のアメリカでの被害

リステリア菌は現在でも猛威を振るう菌です。平成22年、アメリカでメロンの一種である「カンタロープ」でリステリアの食中毒がおこり、合計33名が亡くなっています。

リステリア症

リステリアの感染症。人間のほか、多くのほ乳類、鳥類、ダニ、甲殻類なども感染するので、感染獣の体液との接触、汚染された牛乳の飲用、菌が付着した野菜類の摂取、菌を含む塵芥の吸入などが原因となる。

妊婦や胎児、衰弱している人、結核などの患者、副腎皮質ホルモン治療者がかかりやすい。髄膜農園、子宮内感染、敗血症が重要な病変。治療にはサルファ剤、ペニシリン、ストレプトマイシン、テトラサイクリンなど、抗生物質が使用される。

ブリタニカ国際大百科事典より

厚生労働省の注意勧告

感染した場合の危険性から、厚生労働省も注意を呼びかけています。どういう症状があるかや消費者向けの注意冊子などのダウンロードが出来ますので、気になるかたはどうぞ見に行って下さい。

リステリア・モノサイトゲネス(以下「リステリア」と呼びます。)は、河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌です。
我が国のこれまでの食中毒統計では、リステリアによる食中毒の報告例はありませんが、食品安全委員会の評価書によると、リステリア感染症の推定患者数は年間200人(平成23年)とされています。
リステリアに感染して重症化することはまれですが、妊婦、高齢者の方は注意が必要です。
食品由来によるリステリア症は、年間住民100万人あたり0.1~10人とまれです。ただし、重症化すると致死率が高い疾患であることから、世界保健機関(WHO)においても注意喚起を行っています。

後略

厚生労働省:リステリアによる食中毒より

リステリアによる食中毒

190人が死亡、南アフリカでのリステリア菌食中毒

一週間前に南アフリカでリステリア菌による過去最悪の被害者数が出ていました。

南アで食中毒190人死亡 リステリア菌、過去最悪

世界保健機関(WHO)当局者は3日までに、食中毒を引き起こすリステリア菌の感染が南アフリカで拡大し、これまでに約190人が死亡したと明らかにした。リステリア菌の被害としては過去最悪としている。

リステリア菌はサルモネラ菌と並び重症の食中毒を起こすことで知られる。今年に入ってオーストラリアで死者を出す食中毒を起こしたほか、日本でも食物への汚染がたびたび確認されている。

南アでは2017年からリステリア菌の感染が発生。地元メディアによると、これまでに982人の感染が確認され、うち189人が死亡した。南ア国内で製造された加工肉製品が原因と確認されており、ナミビア、ボツワナなどの近隣諸国にも輸出されていることからWHOが各国に警戒を呼び掛けている。

リステリア菌は土壌などに広く存在。人に感染すると敗血症、髄膜炎などを引き起こすことがあり、重症化した場合の死亡率は20~30%と高い。(共同)

産經新聞: 2018.4.4 17:28更新

産経新聞:産経ニュース
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昔からある細菌で、その被害が世界で起こっているのも当然ですが、突然増えた印象を持ってしまいますね。

最後にひとこと

輸出の際に消毒されることから、リステリア菌は殺菌されているだろうという見解をWHOが出していますが、潜伏期間が90日と長いので、今から3ヶ月は警戒を怠らない方が良いでしょう。

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