また産地偽装|九条ネギに中国産・他府県産を混ぜて販売したとして京都「きむらてつ」社長ら3人逮捕

「九条ネギ」の産地偽装が発覚しました。今度は九条ネギの中に中国産や他府県産のものが混ぜられていたというものです。最早驚きもありません。もう偽装は当然と考えるべきかもしれません。

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九条ネギの産地偽装

まずはソースをどうぞ。

九条ネギの産地偽装=容疑で社長ら3人逮捕-京都府警

原産地を偽り、京野菜の「九条ネギ」として販売したとして、京都府警生活経済課などは25日、不正競争防止法違反容疑で加工販売会社社長木村哲雄容疑者(61)=京都市南区吉祥院嶋笠井町=ら3人を逮捕した。いずれも「偽装は一切していない」などと否認しているという。
 逮捕容疑は昨年12月ごろ、京都府産以外のネギをカットして包装し、「原材料名九条葱(京都府産)」などと印刷したシールを貼って、約3000点(約250キログラム)を約27万円販売した疑い。
 同課によると、木村容疑者らは九州や四国産のネギを、1キロ当たり約800~1500円で主に関東地方向けに出荷し、少なくとも約1200万円の不正な利益を得たという。
 昨年10~12月には約35トンの中国産ネギの入荷記録もあり、府警は偽装に使われた疑いもあるとみて調べる。京都市からの情報提供で発覚した。(2017/10/25-18:37)

時事ドットコムニュース:

別ソースです。

偽装九条ねぎ、9都府県に出荷か 不正収益1200万円

京野菜の「九条ねぎ」に品種の異なる中国産ネギなどを混ぜて不正販売したとして、京都府警生活経済課と南署は25日、不正競争防止法違反の疑いで、京都市南区の青果卸会社「きむらてつ」社長の男(61)=同区吉祥院嶋笠井町=と同社役員の男女2人を逮捕した。同社は昨秋以降、水増ししたとみられる商品を京都や東京、神奈川など9都府県に向けて出荷していた疑いがあるという。

中略

府警によると、同社は昨年9月~今年3月、9都府県向けに約130トンを出荷していた。しかし、府警が伝票などを精査したところ、府内産九条ねぎの仕入れ量と出荷量に大きな差があり、実際にパック詰めされたのは約100トンしかなかった可能性があるという。府内産九条ねぎは中国産などより割高で取引されるため、同社が不正に得た収益は少なくとも約1200万円に上るという。

 府警の説明では、社長らはいずれも「産地偽装はしていない」などと容疑を否認しているという。

京都新聞:2017年10月26日 08時42分

この期に及んで偽装を認めないのは見苦しいですね。

偽装を行った株式会社きむらてつとは

今回逮捕された株式会社きむらてつのことを調べました。

株式会社きむらてつは、昭和40年に先代社長木村修が起こした青葱の卸業者としてスタートしていました。当初は京都市中央卸売り市場でスタートした「きむらてつ」ですが、昭和56年に卸売市場から撤退し、「木村商店」として成長していきます。しかしその翌年の57年、創業者である木村修氏が死去、それに伴い、今回逮捕された現代表取締役社長木村哲雄に代替わりしています。その後、昭和62年に売上を2000万円にまで押し上げ、平成3年に「株式会社きむらてつ」を設立しています。

参考 株式会社きむらてつ 会社案内

京都市中央卸売市場を撤退した直後に創業者を失った事は大変な出来事だったのでしょうが、その分だけ頑張ったのだろうと思います。しかしその頑張りを無に帰すような行為で台無しにしたのです。

過去の九条ねぎ偽装

数年前ですが、別の九条ネギの偽装が発覚しており、その頃は多くのホテルで「誤表記」と称する偽装が行われており、ちょっとした社会問題になっていました。

徹底取材 食品偽装の世界 リッツ・カールトン大阪&新阪急ホテル元従業員&納入業者が告白「でも、ほかもやっていますよ」

「僕はザ・リッツ・カールトン大阪(以下、リッツ大阪)の開業(’97年)メンバーで、数年前までこのホテルのバーテンダーをしていました。僕がいた頃はメニューにある『フレッシュジュース』はすべて手搾りでした。ところが数年前からコストカットのためにジュースは既製品に替わった。今も現場で働いているバーテンは、『経費削減で制服のジャケットがベストだけになった』と嘆いていました。まあコストカットに躍起なのは、どこのホテルも同じですがね」(同ホテル元社員)

「九条ネギ」はただのネギ、「手ごねハンバーグ」はできあい、「レッドキャビア」はトビウオの卵―。阪急阪神HD傘下の9ホテルなどのメニュー偽装には、超高級ホテル、ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市北区)まで含まれていた。

後略

現代ビジネス:2013/11/8

ホテルでもレストランでもどちらでもいいのですが、料理人達にプライドは無いのかと思えてなりません。バレた時、そのリスクはどちらかというと会社本体よりもシェフに重く伸し掛かるはずです。

もし独立したら「ああ、阪急阪神で九条ネギ偽装してたシェフの店?」なんて嫌な看板が一生付いて回ります。抵抗できないほど、雇い主の圧力が厳しかったのでしょうか。だとしたら酷な話です。

食材偽装問題

「誤表記」と言いつつ「偽装」としか思えないことが、2013年には数多く発覚、発表していました。私の記憶にあるのは、阪急阪神の「九条ネギの誤表記(偽装)」と帝国ホテルの「フレッシュジュース誤表記(偽装)」です。他にも沢山有りました。

詳しい事は、wikipediaの食材偽装問題の項目をどうぞ。どこのホテルでどんな「誤表記」があったかが記載されています。全てを網羅していないかもしれませんが参考にはなるでしょう。

参考 食品偽装問題(wikipedia)

割高な価格で提供している名のあるレストランでこんなことをされていては、宿泊、利用する価値はありませんね。

偽装を見抜く方法

今回九条ネギの偽装を行った「株式会社きむらてつ」は、京野菜を扱う卸売会社として何年も積み重ねてきた信頼を完全に失いました。「バレたら会社終了」というリスクをどうしてもっと真剣に考えないのでしょうか?といつも思います。

しかしごく単純な「バレたら終わり」な論理がバカバカしいほど、卸売業者の中では当たり前に偽装や水増し出荷が行われているなら話は別です。悪い意味で「偽装しなきゃ馬鹿」な状態かもしれません。

というのも、2013年の偽装騒ぎのあった頃、とある場所で食べた牛ステーキの味が格段に美味しくなったのです。「バレたらやばい」と本物に変えていたのではないかと今でも思っています。

こうなると消費者ができることは一つだけです。それは本物だとはっきりしている状況でその食品を食べ、その味を、形を、特徴を知ることです。知っていれば偽装を見破れるようになる筈です。そして偽装だと感じたら二度と買わないことでその店への個人制裁を加える事もできます。結局、本物を見抜く力をつけることが最大の武器になるのです。

とは言え、今回発覚した「九条ネギ」の偽装を一般人が見抜くのは不可能に等しいでしょう。ネギは刻まれてしまうと形による区別は無理ですし、水増しするために九条ネギの中に中国産や他府県を混ぜられてはお手上げです。それだけに今回の偽装は非常に悪質で、許しがたい行為です。

最後にひとこと

非常に残念なことですが「偽装は日常的に行われている」と思って、買い物や外食をする時代なのかもしれません。ですが、常に疑い、本物を知る努力をすれば少しは対抗できると思います。味を知り、疑う消費者が増えることは、生産者への警告にもなります。美味しい野菜やお肉を食べたいからこそ、私たちも勉強する。それが結果的に、誠実な生産者を守ることにつながります。

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