【食の安全】硫酸銅をまぶしたオリーブや偽オリーブオイルが流通中【本物を選ぶ方法】

オリーブオイル信者としては見逃せない、いや看過してはならないニュースが飛び込んできました。なんと硫酸銅で着色したオリーブやその生産国を偽ったオリーブオイルが多数流通していたというのです。許せません。今日はその怒りの叫びです。

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殺虫剤成分である硫酸銅を使用

まずはソースをご覧下さい。

硫酸銅まぶしたオリーブや偽オリーブ油を押収、イタリア警察
[ローマ 3日 ロイター] – イタリア警察は、色出しのため硫酸銅を塗ったオリーブ8万5000トンと、シリアやトルコ産にもかかわらず「イタリア製」と表示されたエキストラバージン・オリーブオイル7千トンを押収した。

オリーブは、前年以前に収穫され色落ちしたオリーブに鮮やかな緑色を着けるため、硫酸銅でコーティングされ「リサイクル」された。硫酸銅は殺虫剤などに使用される成分で、過剰摂取すると吐き気やおう吐、腹痛などの症状が出るほか、死に至る場合もある。

中略

警察によると、偽装オリーブオイルは米国と日本で数千トンが販売された。

ロイター通信 2016/2/3

勘弁して下さい!!!硫酸銅なんて、どうしてそんな毒性のあるものを使えるのでしょうか。イタリアの人だって口にするでしょうに。というか、シリア産、トルコ産をイタリア製と偽る必要があるのでしょうか?やはりイタリア製だと売れるということでしょうかね。

しかし今回、それだけじゃない問題も知るきっかけになりました。なんと国内で流通しているオリーブオイルの殆どが紛い物だという指摘があるのです。これは由々しき問題です。

オリーブオイルには厳格な基準値がある

オリーブオイルは、国際オリーブオイル協会(IOOC)が規定した基準があり、きっちりと分類されていました。それによると、バージンオリーブオイル、精製オリーブオイル、オリーブオイルの三つに分けられていました。私はそんな事さえ知りませんでした。

オリーブオイルの基礎知識
オリーブオイルは、IOOC(国際オリーブオイル理事会)によって定められた基準によって分類されています。
大きくバージンオリーブオイル、精製オリーブオイル、オリーブオイルの3つに分けられ、さらにその中でもグループ分けをして合計8つのカテゴリーに分類されています。
しかしこの中には、食用ではないレベルの物や現在の日本の食用油の基準を満たさない物も含まれていますので、実際に日本の販売店で目にすることができるは、JAS(日本農林規格) の規定[=酸度が2%未満であること]によって、そのうちエクストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイル(オリーブオイルとも表記)2つの種類となっています。

http://members3.jcom.home.ne.jp/victor441/oliva/oliva01.html

日本国内で売られているオリーブオイルの正体は?

国際的な基準が有るにもかかわらず、それが適用されていないと知って驚愕しました。しかし同時に思うのは「じゃあ日本国内で売られているオリーブオイルはいったい何なのか?」という事です。とは言え、「オリーブオイル」「バージンオリーブオイル」とラベルを貼って売られているので「オリーブオイル」ですとも言えます。ただ基準が曖昧なだけです。すると日本国内でもその状況を危惧して作られた団体がありました。それが「一般社団法人日本オリーブオイル協会」です。

日本オリーブオイル協会

日本オリーブオイル協会さんが設立された経緯はHPに行けばしっかり書いてありますので是非に読みに行ってみて下さい。面倒な方は、抜粋でどうぞ。

日本オリーブ協会設立の諭旨

オリーブオイルに関する日本国内規格と国際オリーブ理事会(=以下略称、IOC)の定める国際商取引基準(トレーディング・スタンダード)との間には、残念ながら非常に大きな違いがあります。例えば、日本で流通しているオリーブオイルのほとんどの製品に「Extra Virgin Olive Oil」もしくは「Olive Oil」という規格名がラベル記載されていますが、日本農林規格(JAS規格)では「食用オリーブ油」という表記しか正式に認めていません。しかしこれはほんの一例に過ぎません。すでにオーブオイルの製造、輸入、販売業に携わっている方でさえ、日本と世界の「違い」を知らない方が多いのではないでしょうか。

IOCの国際取引基準およびEC法ではオリーブオイルにいくつかの規格と定義を定め、それぞれの規格名を名乗るために明確な純度試験と品質検査を義務付けています。それぞれの規格基準を満たして初めて、該当する規格名で製品化することが許されているのです。IOCに加盟している多くのオリーブ生産国で製品化されたオリーブオイルは、このような厳しいルールを準拠して生産、輸出されています。しかし、日本にはこのような規格や検査項目が全く存在しないばかりか、理解すらされていないのが事実です。

このIOC国際取引基準が日本にまだ導入されていないばかりに、例えば国内で瓶詰めして製品化している製造業者は、国際規格で厳密に定められた「Extra Virgin Olive Oil」や「Olive Oil」という呼称を、全規格検査を受けることなく自由に使用することができます。つまりオリーブオイルに関して言えば、日本は世界標準と違ったルールで動いていることになります。食の安全や安心に対してとりわけ敏感な消費者が住んでいる国にも関わらず、おかしな話です。しかし日本の一般消費者はこれまでその事実を知る術がなかったのですから、それも致し方ないことなのです。

言葉を失ってしまう現状です。どうしてこんな大切なことを長い間放置しているのでしょうか。非常に残念です。

日本国内での報道が少なくありませんか

今まで何年にも渡って、さんざんメディアで「オリーブオイル」を摂取しましょうと訴えていたにも関わらず、今回のこのニュースがTVメディアで取り上げられたのを今日の時点で、一度も見ていません。(テレビに張り付いていないので見ていないだけかもしれませんが)これには悪意を感じます。大手メーカーが売っているからですか?そうなんですか?そう勘ぐってしまうのはどうしようもないと思います。

確かに日本人は食の安全にうるさく、「食べ過ぎると発がん性があるよ」と報道があっただけでピタリと購入を止めます。しかし「硫酸銅」が使われたというオリーブが流通しているなら「健康被害が起こる可能性が高い」わけです。その報道をしないってどういう事ですか。意味がわかりません。

2016/7/17放送の「林先生が驚く初耳学!」(TBS)

ようやく「オリーブオイル」の偽物について触れている全国区の放送を見ました。それは2016年7月17日に放送された「林先生が驚く初耳学!」(TBS)です。

「偽物オリーブオイル」の報道がロイター通信を通じて出たのは、2016年2月3日ですから、かれこれ半年近く経っています。遅い。それでも触れただけマシです。というかこの問題は「食品偽装」なのに報道ではなく「バラエティ」の中で触れられている事に違和感しか感じません。詳しい番組内容については後日、別記事として紹介しようと思います。

初耳学 2016/7/17

説明文に「日本のエキストラバージンオリーブオイルの衝撃の事実」とあります。衝撃の事実なんだからニュースにしてくれと叫びたい。でも取り上げてくれただけでもマシなのでしょうかねえ。

詳細記事を書きました。放送内容の書き起こしをしているので読みたい方はどうぞ。

参考記事 偽オリーブオイル問題に触れた2016年7月17日放送「林先生が驚く初耳学」

基準をクリアしているオリーブオイルはどこに?

起きてしまった事、既に流通しているものについては回収していただくしかありません。しかしこれからは十分に気をつけてオリーブを購入、オリーブオイルを選択して購入する必要があります。

というわけで、基準を守っていると信じてよさそうなオリーブオイルを探そうと思います。しかし名前で判断することはできません。だって「オリーブオイル」と書かれて売られているのだから。

一番のポイントは価格

国際基準をクリアしているようなオリーブオイルはお安くないそうです。ということは私が今まで買って来たものは・・・考えたく有りませんが、紛い物だったのでしょう。

というわけで基準額を調べてみました。すると最低でも1瓶1000円以上のものがまず本物の可能性が高いとのこと。何故「可能性」と書いたか、それは今回の事件が明らかになり、材料のオリーブが不良品で作られている可能性が消えないことと、価格を高くして売っていたらどうにもならないからです。

遮光瓶や缶入りのもの

オリーブオイルは光による酸化に弱いそうです。なので遮光瓶やホイルで包まれているものが良いでしょう。これは私でも知っていたので、今までもずっと気にして購入してました。これからも守ろうと思います。

生産地、生産時期の記載があるもの

正直、一度も気にして買った事がありませんでした。というのも、割とすぐに使いきっていたので期限が気になる事がなかったので。しかし酸化するというのなら当然、生産地や生産時期が明らかでないといけませんね。これらの記載チェックもして購入しようと思います。

コンテストで賞を貰ったもの

瓶やら時期、価格をいちいちチェックするのは面倒な人はこれが一番簡単だと思います。流石に「賞」と取ったものが紛い物だということはないと思うのですが。あとは説明文に認定マークが入っている事を信じて購入する事でしょうか。

というわけで、受賞オリーブオイルを探してみました。どうぞご参考になさってください。

日本産のオリーブで作られた日本製オリーブオイル

国際基準に準拠しているかどうか考えた事もチェックしたこともないのですが、日本には小豆島がありました。そうよ日本人なんだから小豆島のオリーブオイルにすればいいじゃんという結論に達しましたwと言いつつ、いざ調べてみたらたくさんあって、どこのものがよいのか判りません。少しずつ買って試して、お気に入りのものを見つけたいと思います。

イベント「オリーブジャパン」

最初にこの記事を書いた時には気付かなかった、というかリサーチ不足だったのですが、日本では「OLOVE JAPAN」というイベントが開催されていました。webページのコピーライトに2011年とあるので、恐らく2011年から開催されていたイベントです。

OLIVE JAPANは、日本で最大のオリーブをテーマにしたイベントです。日本で唯一となる国際的なオリーブオイルの品評会(OLIVE JAPAN International Extra Virgin Olive Oil Competition 4月開催)とオリーブオイルの生産者やオリーブに関連した商品を取り扱う販売者が展示即売を行う「オリーブマルシェ」(7月開催)を中核イベントに、国際シンポジウムや日本一のオリーブオイルソムリエを決めるソムリエ技能コンクールなど、オリーブを接点とした輪が広がります。

OLOVE JAPAN

このイベントではオリーブオイルの品評会やソムリエ技能コンクールなどもあり、かなり真剣に取り組まれているようで、信頼性も高いと思われます。こんないいイベントを知らなかったなんて恥じ入るばかりです。

世界でTOP10に入るという「OLIVE JAPAN 国際エキストラバージンオリーブオイルコンテスト」

2012年から開催されていました。日本国内だけでなく、海外のオリーブオイル主要生産国からもオリーブオイルの専門家がやってきて審査しているそうで、かなり信頼性が高そうです。

OLIVE JAPAN 国際エキストラバージンオリーブオイルコンテストは、2012年に日本で初めて開催された国際規模のオリーブオイルコンテストです。2016年はさらにスケールアップし、世界でも有数のメジャーな国際オリーブオイルコンテストとして、主要生産地21か国からいずれも選りすぐりのオリーブオイル600品ものエントリーを集めその品質を競いました。(通常のエキストラバージン部門に加え、フレーバードオイル部門も開設されています)

日本は、世界のオリーブオイル市場でも非常に重要なマーケットであり、ここで審査され優秀と認められることは、日本で、そして世界の主要市場でその品質の高さを証明できることとなります。コンテストの審査員は(社)日本オリーブオイルソムリエ協会によって選定・推薦され、日本国内のみならず海外主要生産国の認定テイスターが招かれます。

コンテストの審査員

感激するほどクリアに公開されています。主審は(社)日本オリーブオイルソムリエ協会代表理事・理事長の多田俊哉氏ですが、アメリカ、アルゼンチン、イギリス、イタリア、オーストラリア、ギリシャ、スペイン、チュニジア、チリ、日本、モロッコ(2016年の審査員/五十音順)の、国や研究所の認定テイスターさんたちが来て審査されていました。

引き合いに出すのはアレですが、スポーツにおいて国籍も名前も明かさない採点競技の不透明さとは全く違ってとても良いと思いました。

オリーブオイルジャパンコンテスト受賞品

様々な国から審査員が招かれて審査を受けた上で受賞したオリーブオイルであれば、これまた信頼性も高いと思われます。
2012年から2016年までに受賞したオリーブオイルリストが公開されていますのでどうぞ参考に。

最後にひとこと

今回の件はかなりの精神的なダメージになっています。しかし普段よく「メディアなんて信用できない」と言っているにも関わらず信じていたわけで、恥ずかしさも感じています。やはり情報は自分で取りに行かなくてはいかないのだなと改めて思い知る事になりました。そう言う意味では良かったのかもしれません。でもやはり悔しい。というか早く国際基準に則って、品質の検査等できるようにした上、紛い物が流通しないようにしてほしいです。お願いします。オリーブオイル大好きなので!

追記
昨日、この記事を出した時、硫酸銅入りオリーブオイルが流通していると記載していたのですが、少し訂正しました。というのも、記事には「硫酸銅をまぶしたオリーブ、生産地を偽ったオリーブオイルが」と書いてあったからです。しかし硫酸銅をまぶしたオリーブを使ってオリーブオイルを作っていないという保証はないですよね?その当たり、しっかり解明されてほしいです。

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