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インド、インドネシアで製造されたせき止めシロップで子供300人以上死亡

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あってはなりませんが、医薬品はしばしば死亡事故が起こります。しかし今回は被害が大きく、しかも基準値の2360倍もの有害物質「ジエチレングリコール」が検出されたこともあるため、とりあげておきます。

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市販の子供用咳止めシロップで300人以上死亡

まずはソースをどうぞ。

市販の子供用せき止めシロップで300人以上死亡…インドネシアなど3か国、有毒物質混入で

【ジュネーブ=森井雄一】世界保健機関(WHO)は23日、市販の子供用せき止めシロップに混入した有毒物質により、インドネシアなど3か国でこれまでに300人以上が死亡したと発表した。インドとインドネシアの製薬会社計6社が製造したシロップから有害物質が見つかっており、WHOは昨年10月以降、当該の製品を速やかに除去するよう警告していた。

 WHOによると、シロップから工業用の溶剤や不凍液として使われる「ジエチレングリコール」などが高濃度で見つかった。少なくとも東南・中央アジアやアフリカの7か国で混入が判明し、このうちインドネシアやガンビア、ウズベキスタンの3か国でシロップを摂取した300人以上の死亡が確認された。

 品質基準などを満たしていない規格外製品が原因とみられる。WHOは各国当局に対し、市場や供給網の監視強化を求めている。

読売新聞:2023/01/24 10:04

https://www.yomiuri.co.jp/world/20230124-OYT1T50084/

もう一つのソース。去年のものですが、読んで唖然としました。基準値の100倍という報道もありましたが、その後、2360倍のものもありました。

今度は基準値の2360倍=シロップ薬「問題物質」―インドネシア

【ジャカルタ時事】インドネシアでせき止めや解熱用シロップ薬を飲んだ子供が急性腎障害となり約160人が死亡した問題で、原因の一つとみられる化学物質の同薬への含有量が基準値の約2360倍に達するケースがあったことが2日までに、国家警察の調べで分かった。
 地元紙などによると、東ジャワ州の製薬会社「アフィ・ファルマ」は、基準値が1ミリリットル当たり0.1ミリグラムと定められている化学物質「エチレングリコール」を236ミリグラム余りも入れてシロップ薬を製造していたという。エチレングリコールは甘みがあるが、一定量以上摂取すると人体に害を及ぼす。 (C)時事通信社 

時事メディカル:(2022/11/02 17:09)

https://medical.jiji.com/news/54779

恐ろしいとしか。

有害物質「ジエチレングリコール」とは

今回、子供たちがなくなってしまったのは「ジエチレングリコール」という有害成分が、咳止めシロップに含まれていたせいです。この成分は名前よりも車の「不凍液」と聞いたほうがピンと来るでしょう。「不凍液」と聞けば、それが飲んではいけないものだとすぐにわかります。

その「ジエチレングリコール」について調べました。まず手元の電子辞書から。

ジエチレングリコール

プラスチック原料などの工業製品に添加される化学物質。略称DEG。甘みがあるため、薬や食品に添加されることもあるが、飲食・食用として大量に摂取すると肝臓障害などを起こす毒性がある。中国製の歯磨き剤や咳止めシロップに混入されていたため、パナマで死者を出した例もある。日本でも中国製歯磨き剤から検出され、厚労省が含有量規制の省令を決めた。

現代カタカナ語辞典より

中国製の歯磨き剤、ということで思い出しました。日本でも回収騒ぎを起こしています。詳しくは個別記事「中国製の使い捨て歯ブラシから毒物「ジエチレングリコール」検出」を参考にどうぞ。

ちなみに中国製の使い捨て歯ブラシ回収騒ぎを起こした時、厚労省は自主点検命令を出し、日本の他のメーカーは使っていないという報告が上がっていました。

厚労省の報告について詳しく知りたい人は「ジエチレングリコールを含有する中国製練り歯磨きの自主回収について」へどうぞ。(厚労省のページに移動します。)

34名が死亡したパナマ

パナマで被害者が出ていた「ジエチレングリコール」は、中国製の「咳止めシロップ」に含まれていました。被害者は34名で、下痢や発熱を起こし、急性腎不全に至り死亡するという痛ましい有様でした。

なぜ「咳止めシロップ」に含まれていたのか?それは「ジエチレングリコール」の持つ「甘さ」です。毒物ですが「甘い」ので、人体に有害なのに使われてしまったのでしょう。

有害でも「自分たちが儲かればいい」という気持ちが引き起こしたのでしょう。

さらに詳しく知りたい人は「パナマにおける謎の疾病 原因はジエチレングリコール」をどうぞ。(愛知県衛生研究所の記事へ移動します)

オーストリアで起こった悪質なワイン製造

中国製歯ブラシ回収の記事でも触れていますが、ここでも触れておきます。

1985年に起こった「ジエチレングリコール混入ワイン」事件は、とても甘いデザートワインの売れ行きに着目した業者が「甘さ」をプラスするために、ワインに「エチレングリコール」を入れて販売したというものです。そのワインは実は日本にも輸入されており、マンズ社の販売していた国内のワインからも「ジエチレングリコール」が検出されました。

検出された理由は、その「エチレングリコールが混入されたワイン」を混ぜて「国産ワイン」として販売していたからです。「産地偽装」ですね。最悪なのは、それを隠そうとしたことで、結果として、メルシャンに市場を奪われました。悪いことはできません。

ちなみにこの時には「健康被害」の報道もなく、当該ワインも全て回収されるに至っており、おそらく日本国内では被害者がいなかったとされています。(39万本のうち4万本しか回収されていませんが)

しかし2018年に当該のワインがヤフオクに出品されて騒ぎになったことがありました。ソースはこちら。

30年前に「有毒」判明したワインか、ヤフオクで落札

キッコーマンの子会社マンズワイン(東京)が1980年代に製造し、有毒成分が含まれていたとして回収対象となったとみられるワイン3本が8月、オークションサイト「ヤフオク!」に出品され、落札されていたことがわかった。キッコーマンは「当時回収されなかったワインだとすると、出品者も落札者も回収対象だったことを知らない可能性がある」として、ヤフオクを通じて確認を進めている。

 画像などから、出品されていたのは「貴腐葡萄(ぶどう)房選(よ)り(79年製)」「氷果葡萄吟醸(80年製、81年製)」の計3本とみられる。キッコーマンによると、いずれも1982~85年に販売されたが、有毒成分のジエチレングリコールが含まれていたことが85年に判明した。当時、回収対象となった計約39万本のうち、回収できたのは約4万本にとどまったが、健康被害は確認されなかったという。

 同社では、回収対象のワインだと確認でき次第、回収するという。

朝日新聞デジタル:2018年10月20日 13時09分

https://www.asahi.com/articles/ASLBN3WJMLBNUTIL002.html

ジエチレングリコールは甘い毒

腎臓を壊すような有害成分「ジエチレングリコール」ですが、とても甘く、とろみも出せるため、薬や食品に添加されることがあるというから恐ろしい話です。

食品への添加を全面的に禁止しないのはなぜなんでしょうか。いまだに納得できません。

日本はインドから原薬を輸入している

日本の医薬品はインドから輸入した原薬を使って作られているものも多くあります。

インド原薬製造大手「シャスン」が日本市場に参入

インド原薬製造大手「シャスン・ケミカル・アンド・ドラッグ」のミッシェル・スパニョール副社長は3日、都内で記者会見し、日本市場に本格参入を果たす考えを明らかにした。既に昨年、日本法人「シャスン・ジャパン」を設立しているが、今後、委託研究から高品質な原薬・中間体製造まで、日本でのビジネスを全面展開する考えだ。初年度の2009年度には売上高700万ドル(6億8500万円)を目指し、国内製造メーカーとの提携も視野に事業を拡大していく。

後略

薬事日報:2009年03月04日 (水)

https://www.yakuji.co.jp/entry9335.html

正直不安を感じました。もちろん、日本のチェックは厳しいと思いますが、死亡事故を起こした小林化工や承認していない製造をしていた日医工の事件もあり、日本製の医薬品ですら、今は信頼が揺らいでいる状況です。

かと言って、原薬も国産でいきましょうと簡単にはいかないので非常に難しい問題です。

最後にひとこと

すべての医薬品を原薬も含めて国産にすることは不可能でしょう。しかし中国製だけでなく、インドやインドネシアで製造されたものでもこういう健康被害を出すのだから、国民としては「安全性のチェック」をさらに厳しくお願いするしかなさそうです。というか、今後はインド製、インドネシア製も要注意ですね。

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