母の乾燥肌によるかゆみ対策に使い続けていたユースキンローションが効きにくくなりました。長いこと使っていたんですけどねえ。夜中には効果が切れるのか無意識に掻いてしまい、背中が傷だらけです。困ったな、と薬局に新しい乾燥対策はないかと探しにゆき、店員さんが声を掛けてくださったのでそのアドバイスに乗ってくらしリズムの「パルムUローション」を購入。ありがとう薬剤師さんとその店に足を向けて眠れなくなりました。
乾燥かゆみの辛さ
幸い私はまだ乾燥によるかゆみはなく、たまにパンストやズボンの跡が「かゆううううう」となるくらいです。でも母は70を超えたあたりから冬になると夜中に痒くて眠れないと訴えるようになりました。
老人性乾皮症
母の症状はいわゆる「老人性乾皮症」というやつです。どんな病気か手元の辞書から引用します。
老人性乾皮症(ろうじんせいかんぴしょう)皮膚の病気
どんな病気か
皮膚が乾燥した状態で、高齢者に多いことから老人性乾皮症と呼ばれます。毎年11月ころより3月までによくみられます。
皮膚が白い粉をふいたようになり、進行すると魚の鱗(うろこ)のような鱗屑(りんせつ)ができたり(魚鱗癬・ぎょりんせん)、ジグゾーパズルのような亀裂(エクゼマ・クラックル)ができたりします。また、かゆみにとても敏感となり、掻破(そうは)(かきつぶし)を繰り返すようになります。これは皮脂欠乏性皮膚炎(ひしけつぼうせいひふえん)の症状です。とくに腰、大腿(だいたい)前面、下腿(かたい)外側になど、服がこすれるなどの刺激を受けやすいところは掻破による湿疹(しっしん)性の病変をおこしやすく、そこに細菌感染などが加わると、びらんやかさぶたが目立つようになります。
一般的には高齢者が多いとされていますが、アトピー素因をもつ子どもや、最近では、石けんの使いすぎなどで、20歳代の若者にもみられます。
家庭医学館(小学館)より引用
このまま全く同じ感じで母が苦しんでいます。
対策・治療法
皮膚の乾燥が原因ですから、まず乾燥させないような日常生活をおくるようにすることが肝要です。
お風呂に長くつかるのもNGですし、石鹸で体を洗いすぎるのもNGです。しかし高齢になるとそれに気を付けるだけでなく、肌のバリア機能の改善が主な対策、治療になります。
辞書から引用します。
乾皮症の治療は、皮膚のバリア機能の改善が主体となります。外用剤として、尿素軟膏(にょうそなんこう)などの保湿剤、白色ワセリンなどを1日2回から3回、薄く塗ります。湿疹がある場合は、ステロイド軟膏を短期間、入浴後に使います。予防が第一で、入浴時はあまり長湯をしないこと、石けんで肌をこすりすぎないこと、刺激の少ない衣類を着用すること、爪を短くすることを励行してください。掻破は厳禁です。まず正常な皮膚にもどしましょう。
家庭医学館(小学館)より
長風呂が好きな若い人は要注意ですね。パンスト脱いだあとに真っ白になる人も予備軍だと思います。気をつけましょう。
ツルハドラッグの薬剤師さん
ちなみに去年の冬はまだユースキンで対応できていました。まあたまに痒い!!となっていたのですが。それでも掻き毟ってしまうことはなかったのです。詳しくは個別記事「乾燥かゆみで眠れない人向け|ユースキンIで乾燥肌」を参考にどうぞ。
どうしても加齢とともに皮膚のバリア能力は低下してしまうのでしょう。ユースキンでは通用しなくなりました。そこでツルハドラッグの皮膚薬コーナーをいろいろ見ていたところ、優しそうな薬剤師のお姉さんが「何かお探しですか〜?」と声をかけてくださったのです。
私は薬剤師さんに助けられたことが結構あるので、そういう時は相談します。そして今まで使っていたユースキンクリームで太刀打ちできなくなったと伝えました。すると皮膚の状態を聞かれ、粉を拭いていること引っ掻き傷がたくさんあることなどを話したところ、勧められたのが「パルムUローション」でした。
でも私は知識がないので、尿素がもっと多い方がいいのでは?と質問しました。するとたくさん尿素が入っていると傷に染みて痛いそうで、10%くらいなら大丈夫かなと勧めてくれました。とはいえ、勧められたもののパッケージを見ると「くらしリズム」というツルハグループアイテム。
疑り深い私は「自社製品おしつけてきたのか〜」と正直思ってしまいました。でも尿素たっぷりのものはもっと高額だったことや、やはり薬剤師さんのアドバイスで助かったことがある私はお姉さんを信用して買って帰りました。
パルムUローション 尿素10%配合(日本製)第2類医薬品
というわけで買ってきたのはこちら。パルムUローション。尿素10%配合。ステロイドは入っていません。日本製。(パッケージに記載がなかったので電話でいて確認しました)

商品の裏です。

箱の横。どんな人に効果があるか。「肌が白く粉をふいたようにカサカサしてかゆい」「暖房やお風呂上がりなど体が温まるとむずかゆくなる」「衣類がこすれて起こるかゆみ」とあります。

反対側。うるいおいを与えて、かゆみを抑えるW効果、だそうです。

白い濃厚な液体です。

成分
パルムUローションの成分です。
- 尿素 10% 保湿機能を高めます。
- トコフェロール酢酸エステル 0.3g 血行を良くし、組織の修復を助けます。
- ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g 抗ヒスタミン作用によりかゆみをしずめます。
- d-カンフル 1.0g 局所に清涼感を与え、かゆみをしずめます。
- リドカイン 2.0g 極麻酔作用により、かゆみをしずめます。
記事を書いていて気がついたのですが、このローションはリドカインという局所麻酔作用のある成分が入っていました。これはユースキンI(第3類医薬品)には入っていない成分です。こちらのほうが成分としては強い配合なのですね。
使用上の注意
なんでもそうですが、説明書をしっかり読んで使いましょう。
まず、このローションは顔面や目の周囲、粘膜への使用してはいけません。炎症していたり傷のある患部もやかさぶたが剥がれた場所もダメです。そして使用後、もし赤くなったり、痒みが発生したり、刺激を感じた時も使用をやめましょう。
使ってみた感想
薬事法が厳しくなり、素直に感想を書けなくなったので、今何本目を使っいるかをお知らせします。もう2本目に入りました。予備もあります。常備薬になりました。
使い心地としてはとても伸びが良くて塗りやすいローションです。匂いはメンタームっぽい感じでした。お風呂上がりに母の背中、お尻までしっかり塗ってあげています。足が気になる時はそこに自分で塗っていました。本人はかなり気に入ってストックを切らすなと言われています。
最後にひとこと
乾燥で眠れない人は試してみてください。


