小麦の値段が上がっていることもあり、国内産の小麦を使用しているものを見つけたら買うようにしています。今日は偶然通りかかったお店にあった国内産の小麦を使用したラーメンを買ってました。
国内産小麦
周知の事実ですが、日本は小麦のほとんどを輸入に頼っています。それがずっとできる状況であれば良いのですが、世界ではいろいろなことが起こるため輸入ができなくなる可能性もあります。となると、国内産の小麦も必要です。
2017年の国内産小麦は全体の15%でした。しかし国内産小麦の需要が伸びていることや将来的な備えとして、国としても生産量を上げていく方向で動いています。
小麦についてもっと詳しいことを知りたい人は「日本麦のこころざし(外部サイト)」へどうぞ。麦についての知識など色々なことが記載されているページです。
(注:平成37年は令和7年、西暦2025年)

農薬塗れの外国産小麦
昨年読んでショックを受けた記事がありました。それは外国産の小麦は「自分たちは食べない」ような農薬まみれのものを日本へ輸出しているというものです。ソースはこちら。
「リスクのある小麦」の輸入を続ける日本の末路 発がん性指摘される農薬を効率重視で直接散布
アメリカの穀物農家は、発がん性に加え、腸内細菌を殺してしまうことで、さまざまな疾患を誘発する懸念が指摘されているグリホサートを、雑草ではなく麦に直接散布している。収穫時に雨に降られると小麦が発芽してしまうので、先に除草剤で枯らせて収穫するのだ。枯らして収穫し、輸送するときには、日本では使用されていない防カビ剤*を噴霧する。
*日本では使用禁止の収穫後農薬であったが、米国からの日本への輸送時に散布可能なように食品添加物に分類変更された。
【2021年9月2日21時30分追記】初出時、小麦の輸出状況について不正確な部分がありましたので修正しました。
「これはジャップが食べる分だからいいのだ」とアメリカの穀物農家が言っていた、との証言が、アメリカへ研修に行った日本の農家の複数の方から得られている。
後略
東洋経済オンライン:2021/08/27 13:00
https://toyokeizai.net/articles/-/451051
「自分たちは食べないから」「ジャップが食べる分だから」その気持ちがとても残念です。でもこういうことはあります。おそらく日本でもある。でもだからといってそれをそのまま受け入れる気にはなりません。拒否する権利があります。
私はこの記事を読んで以来、国産小麦のパンがあればそれを選ぶようになりました。この手の報道が出てて、知る人が増えれば、自ずと国産小麦の需要が伸び、外国産小麦の売れ行きが落ちれば良いのではないかと思っています。買ってもらえないとなれば、考えを変えるでしょうから。それしか方法はないでしょう。
たん白加水分解物
今回買った「さくらいのラーメンしお」のパッケージには「たん白加水分解物」を使用していないことや「パーム油」を使っているということが記載してありました。なのでその点について触れておきます。
「たん白加水分解物」とは旨み成分のことで、いわゆる「アミノ酸等」と表記されているものを指します。この「たん白加水分解物」を使うと「コク」を感じるために簡単に「美味しい」と感じることができるので、魔法のような成分です。
しかし辛いもの、甘いもの、塩辛いものも簡単に「美味しく変化」させてしまうことから、ある意味、お菓子やインスタント食品の過剰摂取にも繋がる成分ともいえます。要は「美味しくしすぎる」ので、どうしても食べ過ぎになってしまう。
よって、つい食べすぎてしまう人や体重を気にしている人、さらに病気で塩分を控えるなど食事に気を配る必要のある人向きのラーメンだと思います。
パーム油
次に「パーム油」についての私の見解を記載しておきます。
正直なところ「パーム油」は避けています。でも良く使われています。というのも「植物油脂」と記載されており、気づかない場所でたくさん使われているからです。例えば、チョコレート、インスタントラーメン、コーヒーに入れるフレッシュなど、原材料を見ると「植物油脂」と記載されています。
そんな「パーム油」は飽和脂肪酸が半分以上を占めており、トランス脂肪酸よりも良くないという指摘もある油です。気になる人は一度「パーム油」で検索して自身で判断してください。
そもそも原材料記載に「植物油脂」と曖昧な表記をしていることが問題なのではないかと常々思っています。一体なんの植物由来なのか全く判らない。なので私は基本的に「植物油脂」が一番前に記載されているものは買わないようにしています。
とはいえ、そんなに神経質になっても美味しい食生活を送れません。そしてそれがストレスになっては元も子もないので「ちょっと避ける」程度で良いのだろうと思います。絶対的に避け続けるのは無理なので。
とまあそんな理由で国産小麦推奨の人になりました。
さくらいのラーメン しお
というわけで、見つけて速攻カゴにいれて買った国内産小麦のラーメン。桜井食品が作っています。麺はフライ麺ですが、パーム油を使っていると記載されていました。これはちょっと嫌だなと思ったのですが、国内産小麦なので買いました。

裏。

カロリーは427kclです。食塩は4.3。ちなみに有名どころのサッポロ一番塩ラーメン(100g)のカロリーは455kclで、食塩6.1。なので塩分を気にする人にいいですね。

早速出して湯がきます。麺は丸い形状にされていました。鍋に入れやすいから丸い方が嬉しい。

2、3分湯がいてほぐして、火を止めてスープを投入。粉末タイプです。

ラーメン鉢へ。純粋に味を知りたいので具材は一切入れず。普段通りなら、ここにゆで卵や増えるわかめを入れています。

麺のアップ。見た目はいい感じ。

食べてみた感想
麺のコシが良い。食べた瞬間「お、これはいいぞ」と思いました。歯応えを感じる感触、喉越しもGOOD。この麺ならまた食べたいと思いました。しかし、味はどうかというといまいちでした。なんというか、ソース焼きそば??のような匂いを感じて、しつこく感じたのです。
で、食べ進めると、途中から油っぽくて食べきるのが少し苦痛な感じに変化してしまいました。これは味付けの問題なのだろうか?どうもこれは違うなと思いながら食べ終えました。
なので今回はリピートなしだなと思いました。でも麺だけ使って他のスープを合わせてみたらいけるかもと思っているので、今度またこれを買って、他のスープと合わせてみようと思います。麺だけは本当に気に入ったので。
最後にひとこと
国内産小麦を使った食品、もっと増えて欲しいですね。


